ナイトランシーズン到来! ロードバイク用のおすすめライトと選び方

安全に走るために必要なライトやヘルメットなどのアクセサリーに贅沢という概念はありません。価格はピンからキリまであるので、どれを選んだらいいのか迷うところです。頻繁に買い替えないモノこそ安物買いの銭失いになりがち。ナイトランの楽しい夏&秋、夜の長い冬&春、ライトは1年を通して活躍します。今回は、ロードバイクで使いたいライトを集めてみました。

視界を作り出すだけでなく、存在をアピールする役割も

ライトには2つの役割があります。1つは言うまでもなく、暗い部分を照らして視界を作り出すこと。もう1つは対向車や歩行者に自分の存在をアピールすることです。

夜でも明るい繁華街を走るとき、ライトの明るさはさほど必要ないといわれています。しかし、それはライダー目線の話です。対向車や歩行者にとっては、全体が明るいからこそライトが明るくないと目立ちません。ロードバイク用のライトがどんなときも明るい方がいいのは、周囲の目を引く必要があるからです。

明るいライトを使っていると、右折で交差点内に進入してくる対向車や、左折する車が早い段階で気付いてくれるので、道を譲ってくれることが増えます。この恩恵を一度経験すると、二度と暗いライトには戻れません。

明るさに関する単位はルーメン(光束)、ルクス(照度)、カンデラ(光度)などがあります。どの値を重視するかは目的によって異なりますが、自転車用に開発されたヘッドライトであれば、目安は400ルーメンといわれています。環境にもよりますが、400ルーメンあれば、まず照射能力に不足を感じません。また、フルパワーで400Wよりも、さらに大きな出力のライトで少し絞り気味に使った方が、放熱面なども余裕を持つことができます。

本格派の充電池タイプか、手頃な価格の乾電池タイプか

バッテリーは充電池と乾電池の2タイプがあります。

充電池タイプは本格的な夜間走行ができるのが魅力です。ただリチウムイオンバッテリーなど高コストのため、高価になってしまうのが弱点です。

一方、乾電池タイプは価格が手頃で、バッテリーが切れてもコンビニなどで入手できるのが魅力です。ただし、長時間の夜間走行には向かない製品が多いので、環境や走行時間に応じて最適なモデルを選んでください。

使い勝手を左右する重量とマウント

ライトが暗くていいことは1つもありません。一方で、重量は軽いほどいい。ただし、軽くなるほど光量が弱くなったり、照射時間が短くなったりするなどの傾向があります。この相反した条件を、どのようにバランスさせるかがライト選びのキモになります。

走行距離が短いのであれば、照射時間の短い軽いタイプでもOKです。ですが、一晩を超えるような夜間走行をするのであれば、照射時間や交換バッテリーの容量も考えないといけないので、重量だけみてはいけません。

また、サイクルコンピュータを使用している人の場合、両方ともハンドルの中央部分にマウントするタイプだと干渉してしまいます。そんなときは、サイクルコンピュータをステムにマウントするか、両者を同時にできるマウントを別途購入するといった工夫が必要です。

それでは、ロードバイクにおすすめのライトをご紹介していきます。

エアロヘルメットにも装着可能

TOPEAK(トピーク)/Headlux 450 USB
ヘルメットに装着可能な新シリーズ「Headlux」。「Headlux 450USB」はリチウムイオン充電のUSBチャージライトで、暗い夜道でも十分な450ルーメンの明るさを誇ります。67x47x27mmのアルミとエンジニアリングプラスチックのボディーで73g。付属のUSBケーブルを使用し2時間の充電で最大10時間使用できます。

ライトでは珍しいカラーバリエーションが豊富

LEZYNE(レザイン)/MINI DRIIVE 400リンク

コンパクトなボディーから最大400ルーメンの大光量を照射する人気モデル。5色のラインナップがあるので、フレームカラーに合わせやすいです。パワーボタンはバッテリーインジケーターを兼ね備え、常にバッテリー残量を確認できます。一体型マウントストラップを採用し、ワンタッチで脱着可能。15ルーメンの点灯モードでは最長20時間もの長時間の使用が可能です。

照射時間の長いパワフルライト

LEZYNE(レザイン)/LITE DRIVE PRO 1000XLリンク

CNC(コンピューターの数値制御による機械加工)で切削したアルミ筐体はサイドに放熱用の溝を設け、美しくシンプルで軽量なデザインを両立。モデルチェンジにより200ルーメンほど光量が増え、クルマや歩行者からの視認性を向上させる「DAY TIME FLASH」も搭載しています。153gと絶対的な重量はありますが、250ルーメンで5時間半の照射時間を考えれば十分に軽いといえます。充電時間は4時間。

ナイトランの魅力の虜になる

LEZYNE(レザイン)/MULTI MOUNT/PWRPACK KITリンク

本格的にナイトランを楽しむなら、ヘルメットに装着する軽量高性能ライトが気になります。「MULTI MOUNT/PWRPACK KIT」はバッテリーを別体にしているため、ハンドリングが重くならず、ヘルメットに装着しても重量を気にせず走れます。最大光量は1000ルーメンと明るく、6パターンのモード設定が可能。バッテリーは3000mAhの18650型リチウムイオンバッテリーを2本内蔵。ベルクロベルトでフレームに取り付けて使用します。

コストパフォーマンス抜群の900ルーメン

SERFAS(サーファス)/USL-900リンク

ブラケットの使い勝手の良さなど、ヘビーユーザーからコストパフォーマンスが高いと評価を得ている「SERFAS」。「USL-900」は消灯時の設定を記憶し、次回点灯時に呼び出せます。他にもレンズ下部の横側がカットされており、周囲への視認性を高め、IPX6の防水性能など使い勝手の良い工夫も施されています。また、100ルーメンあたり1000円を切る抜群のコストパフォーマンスも見逃せません。

2㎞先からも視認できる!

Bontrager(ボントレガー)/Ion Elite R Front Bike Light
車からの視認性をあげて事故を防ぐため、日中もライトを…と自転車界で提唱した「TREK」。「Bontrager」は「TREK」の傘下ブランドです。「Ion Elite R Front Bike Light」は広範囲を明るく照らせるようにデザインされています。最長2km先の自動車ドライバーの注意を引く点滅パターンのデイタイム・ランニングライトなら22時間、350ルーメンで6時間、最大出力の1000ルーメンでも1.5時間の照射が可能です。

サイクルコンピュータを連動するスマートライト

Garmin(ガーミン)/Varia UT800リンク

同社のサイクリングコンピュータと連動して、車速、周辺光量、走行状況に合わせて明るさが自動調整されるスマートライト。ライトのON/OFFも同様に連動されます。明るさは5段階に分けられており、それぞれハイ(800ルーメン)、ミディアム(400ルーメン)、ロー(200ルーメン)、ナイトフラッシュ(100~300ルーメン)、デイフラッシュ(700ルーメン以上)となっています。

外部機器へ給電中もライトの使用が可能

GENTOS (ジェントス)/AX-P1Rリンク

2001年からLEDライトを手がける専門メーカーの「GENTOS」は、細かな部分の使いやすさなど、ヘビーユーザーからも信頼が厚いブランドです。広範囲を照射するAXシリーズで最軽量を誇る「AX-P1R」は小型な筐体ながら、3.7V、2900mAhのリチウムポリマーバッテリーを搭載。明るさは最大で750ルーメン/7400カンデラ、点滅モードを含めて6段階の調整が可能です。また、ライトを点灯しながらスマートフォンなどに給電できる機能もあります。

スマートセンサーシステム搭載でスイッチ操作不要

GENTOS (ジェントス)/AX-1000R
ジャイロセンサーとスマートセンサーシステムを搭載し、自動でコーナーを判別して進行方向を補助ライトが点灯。周囲や対向車などの明るさを判断し、ハイビームとロービームを自動調光します。明るさは最大で1000ルーメン/4800カンデラ。点灯時間は環境によって異なりますが3~12時間。照射距離は135mとなっています。

楕円形の照射面でワイドな照射が可能

GENTOS (ジェントス)/XB-800Rリンク

一晩中走ることもある長距離イベント「ブルベ」に参加する人からも評価の高い「XB-800R」。IP64準拠の防滴、防水、耐水、防塵性能テストなどをクリア。明るさは最大で800ルーメンと、真夜中の峠道でも十分な明るさを誇っています。照射される光は楕円形状で、約95m先まで暗闇を広く照らすようにデザインされているのも魅力の一つです。

高性能ライトのデファクトスタンダード

CATEYE(キャットアイ)/VOLT800リンク

分割式リチウムイオン充電池(3400mAh)の採用により、本格的なナイトライドやエンデュランスレースでも活躍する「VOLT800」。製品名にある800はルーメンのことで、かなり暗い夜道でも不安なく走れます。放熱性と軽量性に優れたアルミ筐体、急速充電回路、オプションを使えばヘルメットに固定することもできるなど、高いユーザビリティで圧倒的な人気を誇ります。

テールランプと連動して安全性を高める

■CATEYE(キャットアイ)/SYNC CORE 【リンク

スマートフォンを介してテールランプの「SYNC Kinetic」、サドルやウエアに装着する「SYNC Wearable」と連動し、車や歩行者に対して自車位置をアピールする「SYNC CORE」。高輝度白色LEDはもっとも明るいハイモード(500ルーメン)で2時間、ミドル(150ルーメン)なら9時間も照射が可能。側面の視認性を高めるスリットの入れ方など、トップブランドに相応しい完成度の高いモデルです。

ワイド配光で、視認性と被視認性を高めたデザイン

■ CATEYE(キャットアイ)/AMPP500 【リンク

不要な機能を削ぎ落とし、ライト本来の実力を磨きつつ手頃な価格に抑えた新シリーズ「AMPP」。直線基調でスタイリッシュなデザインで人気の「500」は、リチウムイオン充電池(2200mAh)を搭載し500ルーメンで90分、250ルーメンで3時間の照射が可能。広い照射角を誇るオプティキューブテクノロジーを採用し、自転車の走行に適した配光が行なわれています。自転車通勤であれば必要十分以上の実力です。

周囲への眩しさに配慮した上カット配光

■CATEYE(キャットアイ)/GVOLT70 【リンク

ハンドル周りをスッキリと見せる下側取り付け専用ライト「GVOLT70」。ライトを保持する位置を下側専用としているのは、周囲の人たちが眩しくないようにレンズ上側の配光をカットしているから。光量は260ルーメンながら、配光に工夫を凝らすことで約7000カンデラと上級モデルの「VOLT800」を上回る明るさを実現。3400mAhのリチウムイオン充電池を採用しハイモード(260ルーメン)で7時間、ミドル(200ルーメン)で9.5時間の照射を実現しています。

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菊地武洋

菊地 武洋(きくち たけひろ)

自転車ジャーナリスト。
80年代から国内外のレースやサイクルショーを取材し、分かりやすいハードウエアの評論は定評が高い。
近年はロードバイクのみならず、クロスバイクのインプレッションも数多く手掛けている。
レース指向ではないが、グランフォンドやセンチュリーライドなど海外ライドイベントにも数多く出場している。