2021モデルが登場! ロードバイク用の最新おすすめヘルメットと選び方

ヘルメットの必要性について語る時代は終わり、今は、ヘルメットの機能性について語る時代です。通気性や安全性の向上、軽量化などヘルメットの進化には目を見張るものがあります。安全性だけでなく、快適性を大きくアップブレードできるロードバイク用の最新ヘルメットと選び方をご紹介します。

いくつもかぶって、フィット感を確かめよう

ヘルメットの重要性は、誰もが知っているので、口うるさいと感じる方もいらっしゃることでしょう。それでも、こうしてヘルメットの話をするのは、自分にとって最適な製品を手にすると、快適性が想像以上に向上するからなんです。

ヘルメットの重要性など、誰もが知っているので、口うるさいお小言のように感じるでしょう。それでも、こうしてヘルメットの話をするのは、あなたに最適な製品を手にすると、快適性は想像以上に向上します。

ヘルメットはファッションアイテムではなく、機能性から選ぶギアです。色やスタイリングよりもフィッティングのほうが大切。メーカーによって帽体の形状が異なるので、まずは頭の形に合ったブランドを探しましょう。

アジャスターでフィット感は大きく向上します。そのためサイズ選びがおざなりになってしまうことがありますが、面倒くさがらずに、実際に使用するときと同じ状態にして、試すことをおすすめします。

バックルやストラップも快適性に大きく影響します。万が一の時のことを考えて妥協することなく、長時間被っても痛くないものを選びましょう。バックルやストラップも快適性に大きく影響します。面倒臭がらずに、実際に使用するときと同じ状態にします。

価格と機能性は相関関係にある

ヘルメットを装着する最大の理由は、もちろん頭部の保護です。しかし、こればかりは試すわけにもいかないので、安全規格を信じるしかないですよね。

現在、注目を集めているのは「MIPS」(Multi-directional Impact Protection System)という技術です。これは、ヘルメットのアウターシェルとインナーライナーとの間に低摩擦性の層(レイヤー)を付加する技術で、斜めからの衝撃の際にも効果を発揮するといわれています。

ヘルメットを選ぶ際、この技術が搭載されているか確認してみましょう。

その他、熱がこもるヘルメットは不快で、夏は危険なので注意が必要です。シェル内に空気をたくさん取り入れ、効果的に流れを作って放熱させるのは高級モデルの普遍的な考え方です。穴の数や大きさは、その時の流行によって変わります。

同様に重量が軽いほど首への負担も小さくなるため、軽量であることも欠かせない性能です。ただし、この両者を追求しすぎると、鋭利なモノが貫通する可能性が高くなってしまうことも覚えておいて下さい。

ヘルメットは消耗品。耐用年数は3年!

ヘルメットは、一度でも落下させてしまうと、メーカーの設計した性能は発揮しなくなります。また、一度も衝撃を与えていなくてもヘルメットの寿命は最大で3年。ヘルメットが緩衝する仕組みは発泡材のインナーライナーが変形するためで、衝撃を与えなくても紫外線などで傷んでしまうからです。

落車しないと、ついつい交換するのを忘れがちですが、ヘルメットは進化の著しいギアなので早め早めに買い替えることを意識しましょう。

最新フレームに乗っていても、ヘルメットが古いと全体の印象が貧相に見えがちです。そのため、安全性を含め、上級者ほどヘルメットの買い替えを積極的に行なっています。

それでは、おすすめのヘルメットをご紹介していきます。

ヒルクライマー絶賛の超軽量モデル

■OGK Kabuto(オージーケーカブト)/FLAIR 【リンク

ヒルクライマーやブルベの参加者から人気の軽量モデル「FLAIR」。軽さを追求するため、構成する各パーツの一つ一つをグラム単位で徹底的にこだわったといわれています。緩衝材は国産の高性能ポリスチレン(EPS)、新たに開発した決戦用・超軽量SLW-1アジャスターなど、「Kabuto」の技術をふんだんに使った史上最軽量モデルです。

メガネ使用も考慮したシールド一体型

■OGK Kabuto(オージーケーカブト)/AERO-R1 CV 【リンク

アイウエア代わりのシールドとヘルメットを一体化した「AERO-R1」シリーズ。「AERO-R1 CV」はオートバイレース用ヘルメットで培った特許「ウェイクスタビライザー」を搭載しています。前面から頭頂部を覆うオーバーシェルを取り外せば、夏場の放熱性も心配は無用。メガネとの干渉も考慮してデザインされたシールドは、マグネットで脱着可能です。

カラーバリエーション豊富でコスパも高い

■OGK Kabuto(オージーケーカブト)/VITT 【リンク

手頃な価格で、ポタリングから日本自転車競技連盟公認レースまで幅広いシーンに対応。安全性能を確保しながら、コンパクトフォルムの帽体を採用しています。アイウエアとして機能する「AR-3シールド」を標準装備し、ヘルメットとアイウエアの2役を果たします。カラーバリエーションも豊富な人気モデルです。

高い安全性を誇るGiroのプレミアムスタンダード

■Giro(ジロ)/SYNTHE MIPS 【リンク

大胆に空けられたベンチレーション口(通気口)によって、放熱性と軽量性を両立した「Giro」の中核モデル。コンパクトなフォルムながら、あらゆる角度の空気をスムーズに取り込み、「AEON」に勝るとも劣らない放熱性を実現しています。安全装備は高級ヘルメットのデファクトスタンダードになりつつある「MIPS」を搭載、転倒時に脳に与えるダメージを軽減しています。

ロールゲージを備えたベーシックモデル

■Giro(ジロ)/CINDER MIPS 【リンク

高いコストパフォーマンスでホビーライダーから高い評価を得ている「CINDER MIPS」。EPS製インナーシェルを融着したインモールド構造で、内部には網状の補強ロールゲージを配置。衝撃を受けた際のシェルの飛び散りを防止。各種の安全規格に適合する優れたプロテクション性能を実現しています。

マニアから高い評価を得る「GENESIS」が復活

■Laser(レーザー)/GENESIS AF

「GENESIS AF」は欧米人と比べて頭部の形状が丸い日本人にもマッチするアジアンフィット(AF)を採用したモデル。ヨーロッパの安全規格 CE をクリアしつつ、Sサイズで190gと軽量です。「LAZER」 の代名詞「アドバンスドロールシス」を採用し、頭全体を包み込むようにフィットさせます。ヘルメット道楽をしてきたベテランライダーからも評価の高い製品です。

1万円ポッキリで抜群の性能を実現

■Laser(レーザー)/Blade+AF

本格的なスポーツライド用ヘルメットとして十分な機能を持たせつつ、定価1万円とリーズナブルな価格を実現しているレイザーの定番モデル。ベンチレーションは22個と、ライバル製品よりも放熱性に優れる作りとなっています。帽体のデザインは上級モデルの「Z1」譲りで、「Blade+AF」はアジアンフィット仕様です。

トップアスリートのリクエストから生まれた

■Met(メット)/MANTA HES 【リンク

機材供給するプロ選手のリクエストに応えた軽量のエアロヘルメット。ベンチレーションホールを減らし、空気抵抗を削減。ライバル比では時速50kmで10wの抵抗を削減しています。シェル内側にはHESテクノロジーを採用し、軽量ながら高い強度を併せ持っています。オプションのSafe-T USB LEDライトも装着できます。

リーズナブルなエアロヘルメット

Met(メット)/STRALE 【リンク

上級モデル同様、快適性を追求して開発された「STRALE」。内部の構造に工夫を凝らし、前面から取り込んだ空気を後部へスムーズに排出。フィッティングシステムは垂直方向に4段階の調整が可能なSafe-T Duoシステムを採用しています。オプションのSafe-T Duo LEDライトが装着可能。

ファッショニスタから人気のPOCの新作

■POC(ポック)/Ventral Air SPIN

効果的に空気の流れるベンチレーション配置と内部構造により、高速と低速の両方で快適な冷却効果をもたらします。「POC」のベストセラーモデルとなっており、デザインアワードで受賞歴のある「Octal」と「Ventral」をもとに開発。POCらしいアバンギャルドなデザインは、後流を大幅に減らして空力特性を向上させています。

世界最大のヘルメットメーカーBELLの定番モデル

■BELL(ベル)/FORMULA MIPS 【リンク

「FORMULA MIPS」はミドルグレードながら、トップアスリートが求める快適性、安全性を実現。上位グレードが有する「MIPS」やフロートフィットシステム、スウェットガイドライナーを搭載しています。エレガントなデザイン、流体的なエアロダイナミクス、広々としたベンチレーションは発売と同時に人気モデルになっています。

LEDを装備して後方の視認性を高めた

■BELL(ベル)/FORMULA LED MIPS 【リンク

視認性を高めることは安全性を高める上で欠かせない大切な要素です。「FORMULA LED MIPS」は大ヒット商品であるフォーミュラに、20ルーメンのリアLEDライトを装着。フィットシステムに一体化したスマートな外観ながら高い視認性を備え、付属のUSBケーブルで充電も容易にしています。

世界最強チームが開発に関わった

■KASK(カスク)/UTOPIA 【リンク

トップ選手がきら星のごとく名を連ねるTeam Sky(現Team Ineos)との共同開発したエアロヘルメット。風洞実験を繰り返し、熱力学の分析を経て実装されたNACA(アメリカ航空設問員会)により開発されたエアインテークにより、エアロダイナミクスと熱発散の向上を実現しています。構造はポリスチレンキャップとポリカーボネート層を一体化し、高い衝撃吸収性をもたらしています。

頭が大きく見えないMojitoが第3世代に

■KASK(カスク)/Mojito³

頭が大きく見えないデザインで人気のKASKの定番「Mojito」。2021年モデルは、定番商品の「Mojito」が第3世代に進化し、安全性が大きく向上しています。基本的なデザインは踏襲されていますが、欧州安全規格のWG11の基準をクリアし、衝突安全性は従来品と比較して後部で32%、前部で25%、上部で12%ほど向上しています。

エアロヘルメットに革命を起こしたEVADEの進化版

■SPECIALIZED(スペシャライズド)/S-WORKS EVADE II ANGi MIPS

軽量性、通風性、エアロ特性を高次元でバランスさせた最高級モデル。新機能として後頭部のアジャスター付近にANGiクラッシュセンサーを搭載。転倒時に登録した連絡先にメッセージを送信します。一般的なヘルメットと比較して、時速40㎞で1時間走行したときに50秒も速くなるという空力性能や、同社だけに供給される「MIPS.SL」など安全性能も搭載されています。

快適な走行に必要な機能に絞った実力派モデル

■SPECIALIZED(スペシャライズド)/Propero III

「EVADE I」や「PREVAIL II」などSワークスグレードで培ったノウハウを応用しつつ、手頃な価格と発展性を持たせている「Propero III」。肌に触れるストラップはソフトな素材で、汗や水を吸っても伸びることがない4X DryLiteストラップを、安全装備は「MIPS」を採用するなど手抜かりはありません。また、ANGiクラッシュセンサーをオプションで追加装備できます。

従来比5倍の安全性を誇る新時代ヘルメット

■BONTRAGER(ボントレガー)/Specter WaveCel Cycling Helmet

製品デザインの功績を称えるドイツの「Red Dot Design Award」でベスト・イノベーティブ・プロダクト部門を受賞した「Specter WaveCel」を搭載。シンプルなスタイリングでスポーツライドから通勤までさまざまなライドに使え、頭部損傷の予防効果は従来比で最大5倍にも達します。購入後1年以内に破損した場合、無償での交換対応も行っています。

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菊地武洋

菊地 武洋(きくち たけひろ)

自転車ジャーナリスト。
80年代から国内外のレースやサイクルショーを取材し、分かりやすいハードウエアの評論は定評が高い。
近年はロードバイクのみならず、クロスバイクのインプレッションも数多く手掛けている。
レース指向ではないが、グランフォンドやセンチュリーライドなど海外ライドイベントにも数多く出場している。