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マウンテンバイクイメージ

オフロードを走るならマウンテンバイク!街乗り向けモデルの特徴とあわせて解説!

マウンテンバイクとは?昨今のアウトドアブームに乗ってマウンテンバイクのファンが増えていますが、マウンテンバイクといっても付属しているパーツや特徴によって多種多様なモデルが存在します。そこでまずは、その基礎知識と種類をご紹介します。オフロードを走れる特徴を持った自転車マウンテンバイクは名前の通り、山道のようなオフロードを走れる自転車です。広いフラットハンドルバー、太くてゴツゴツしたブロックタイヤ、地面の凹凸に合わせて衝撃を吸収するサスペンション機構を備えているのが特徴で、強い衝撃に耐えうる頑丈さを備えています。マウンテンバイクに使われているパーツどんなに荒れたフィールドでも走行するために、マウンテンバイクには特徴的なパーツが採用されています。広いハンドルクロスバイクは450mm〜500mmのフラットバーハンドルが使われますが、マウンテンバイクでは更に広い560mm〜800mmのハンドルを使用します。ハンドル幅を横に広くすることによって、荒地や悪路での安定感を増す狙いがありますが、その分全体の横幅が大きくなるので駐輪時のスペースが必要です。太いタイヤタイヤにはクッションとしての役割があるため、マウンテンバイクでは空気がたくさん入るように横幅があって溝だらけのブロックタイヤと呼ばれるタイヤを装着します。これにより、タイヤが山道の凹凸で滑り止めの役割を果たします。逆にロードバイクのような細くてつるつるのタイヤをスリックタイヤと呼びますが、細いタイヤでは路面の衝撃を吸収できずにかなり揺れてしまうので悪路は危険です。サスペンション機構サスペンションには路面からの衝撃を吸収して逃がしてくれる役割があります。トレイルでは木の根っこや岩による起伏があるため、サスペンションが上下することによってスムーズに乗り越えることができます。サスペンションは取り付けられている場所によって2つの車種に分かれます。前輪後輪どちらも付いているのがフルサスペンション、前輪のみに付いているのがハードテイルです。フルサスペンションは大きな衝撃にも対応できますが高額です。一方ハードテイルはリーズナブルな車体が多く、街乗りや軽度の悪路に適しています。また、サスペンションが上下に動く幅をストローク量やトラベル量といいます。マウンテンバイクの種類マウンテンバイクは大きく4種類に分けられます。サスペンションのストローク量によって分類され、下りを重視する種目に使うマウンテンバイクほど動く幅が大きくなっていく点に注目です。クロスカントリークロスカントリーは、クロカンもしくはXCと略されます。上りのあるコースをいかにこなすかという点が重視されていて、カーボンなどの軽量フレームを使った軽いマウンテンバイクがクロスカントリーバイクと呼ばれます。サスペンションの可動域を指すストローク量は100mm以下と少なめで、漕ぐことを重視したマウンテンバイクといえるでしょう。トレイルトレイルは、登りも下りもあるのでオールマウンテンと呼ばれる競技です。クロスカントリーよりも下りを意識しているため、ストローク量は少し多めの120mmほどで岩などを乗り越えやすい設定のものがトレイルバイクです。エンデューロエンデューロは、山岳地帯で複数の坂の下りタイムを合計して競い、一日中行われるタフな種目です。次の計測地点までは自力で移動して登り、タイムは下りのみが集計されます。トレイルバイクに似ていますが、過酷なオフロードでの下りをより重視して、ストローク量が140mm〜170mmに増えたのがエンデューロバイクです。ダウンヒルダウンヒルは、下りのみを想定した競技で、DHと略されます。衝撃吸収のためにフルサスペンションで、ストローク量は200mmほどのマウンテンバイクがダウンヒルバイクです。漕がずに下るのでハンドルは高めに、サドルは低めに設定されています。街乗りにも向いているマウンテンバイク競技だけでなく日常的にも使えるのがマウンテンバイクの魅力の一つです。街乗り目的の場合は以下のポイントを押さえた車種から選んでみましょう。ハードテール・リジッドがおすすめ街中では激しい段差や悪路がないため、前だけにサスペンションが付いた安価なハードテイルかリジッドがおすすめです。サスペンションが一切ないマウンテンバイクをリジッドといい、歩道と車道の間のような軽い段差であれば、タイヤのクッションのみで衝撃が緩和できるので街乗りに向いています。フルサスと比較するとサスペンションのメンテナンスを省けるので維持費の節約になります。タイヤサイズは1.9~2.1インチ舗装路を走行する場合、タイヤが太すぎると路面抵抗が増えて漕ぎにくくなってしまうため、街乗りでは1.9〜20.1インチのタイヤを採用したマウンテンバイクにしておくと走りやすくなります。クロスカントリーバイクでよく使われるタイヤがおよそこの範囲になります。太すぎるタイヤは街中の駐輪場に停めにくくなるのがデメリットです。ハンドル幅600mmの制約に注意道路交通法により、ハンドル幅が600mmを超える自転車は歩道の走行が禁止されています。もし歩道の走行をしなければならない区間があれば、購入する自転車のハンドル幅を前もって確認する必要があります。もし600mmを超えてしまっていても、車道は問題なく走行できます。マウンテンバイク向けのヘルメットハードに使うマウンテンバイク競技の中で、ヘルメットは命を守るための必需品です。そこで、ここではクロスバイクやロードバイクで使うヘルメットとの違いについて解説します。頑丈なバイザーが付いているモデルロードバイクはスピード重視なので空気抵抗を減らすために丸いシルエットのヘルメットを被る一方、マウンテンバイクでは頑丈なバイザーが付いたヘルメットを被ります。マウンテンバイクは悪路による転倒リスクが他の自転車競技よりも高いので、後頭部までしっかりと守れる装備が必要です。路面の荒れた山中では左右から木の枝が飛び出していることがありますが、それらから目や顔面を保護するためにバイザーが必要となります。バイザーがないヘルメットだと、転倒時に最初に顔面を強打してしまう恐れがあるのでバイザーのツバは大切です。ダウンヒルはフルフェイスがおすすめダウンヒルへ挑む場合は、頭全体をしっかりとカバーしたフェイスのヘルメットがおすすめです。障害物となる岩を乗り越えながら崖を下っていくダウンヒルは、転倒による深刻な事故が起きやすい競技です。基礎的なバイクコントロールをつけてから行くのはもちろんですが、ヘルメットやプロテクターなどの身体を守る装備を整えて挑戦しましょう。まとめマウンテンバイクはサスペンションの有無や可動範囲によってどんなフィールドで走るのに向いているかが変わってきます。街中だけを走るクロスバイクよりもハードに走る機会の多い車種であるため、転倒するリスクを考えて一般車用よりも頑丈なツバ付きのヘルメットを選ぶのがおすすめです。しっかりと体を守って、マウンテンバイクで未舗装路でのサイクリングを楽しんでください。

ミニベロイメージ

街乗りで大活躍!コンパクトでおしゃれなミニベロについて徹底解説

ミニベロはどんな自転車?どのくらいの車輪の大きさまでがミニベロなのかというと、ミニベロとは20インチ以下の小さな車輪を使った自転車のことです。ベロとはフランス語で自転車という意味があり、ミニベロ=小さな自転車を指しています。ママチャリのような一般車よりも小型で可愛らしいデザインが多く、女性からの人気が高い車種です。折りたたんで更にコンパクトにできるものや、ロードバイクのような見た目のものまで様々な種類があります。ミニベロと折りたたみ自転車の違いミニベロと折りたたみ自転車との決定的な違いは、折りたたみ機能があるかないかという点です。20インチ以下の車輪を使用していればミニベロに分類されます。その中で折りたたみ機能が付いたのが折りたたみ自転車です。ですがミニベロと折りたたみ自転車はイコールではなく、折りたたみができれば20インチ以上の大きな車輪を使用していても折りたたみ自転車になります。ミニベロの種類ミニベロは機能とパーツの種類によって以下のように分かれます。いろいろなモデルがあるので、走る場所や目的によって種類を決めるのがおすすめです。街乗り向けのシンプルなミニベロ折りたたまない一般的なミニベロです。アクセサリーは後付けするシンプルなモデルから、初めから買い物用のカゴが付いているモデルまであります。持ち運びに便利な折りたたみ自転車としてのミニベロかなりコンパクトにできる折りたたみ自転車のミニベロは、車載や輪行でも持ち運びを想定している場合におすすめです。駐輪スペースが限られて、玄関の中に入れなければならない際にかなり小さくできます。持ち運びやすいようにかなり小さなホイールを採用していたり、軽量なフレーム素材を使っているのが特徴です。軽快な走りができるドロップハンドルがついたミニベロロードミニベロロードとは、スピードを出したり、より遠くへ走りたい方向けのスポーティーなミニベロです。ドロップハンドルを採用することで、前傾姿勢になって空気抵抗が減ります。タイヤの大きさは20インチ以下ですが、スピード感のある走りができるようにロードバイク並みの細いタイヤを使っています。楽に走れるアシスト機能付き電動ミニベロ電動アシスト付きのミニベロは、タイヤが小さくて苦手な登り坂でも楽に走れる電動アシスト機能が付いているミニベロです。モーターが付いているためそのぶん重量が増すのと車体の価格が高額になります。持ち運びよりも楽に走りたい方におすすめです。ミニベロの魅力ミニベロにおける大きな魅力の一つはデザイン性です。シティサイクルのような一般車よりもおしゃれなカラーリングバリエーションが多く、中には同じ車種だけで8色揃えているメーカーも存在します。街中に駐輪していると目を惹くような小型でかわいらしいデザインをファッションとして楽しめるのが魅力です。ミニベロに乗るメリット・デメリットミニベロには電動アシスト付きタイプ・折りたたみタイプ・ミニベロロードタイプといった種類があって、デザイン性が高いという魅力を紹介してきました。次は、ミニベロを選ぶことによるメリットとデメリットについて解説します。ミニベロのメリットミニベロに乗る際の代表的なメリットは3点です。小回りが効く車輪が小さくてハンドルが扱いやすいので、細小路や人ごみの中でも走りやすいのがメリットです。街中に多い信号や一時停止後のリスタートの際、楽に踏み込むことができます。見た目がおしゃれレザー調のハンドルやサドルを使ったクラシカルなデザインから、現代的なポップな色づかいのフレームまで、デザイン性に富んだ見た目もメリットの1つです。レトロなミニベロが駐輪していると、まるで海外の街のようなおしゃれな雰囲気になります。コンパクトで駐輪しやすいミニベロは全体的に小さいので、自宅の片隅に駐輪しやすい大きさです。駐輪スペースがなくて自宅玄関の中に入れたい場合は、折りたたみミニベロにすれば更にコンパクトに駐輪することができます。ミニベロのデメリットコンパクトで扱いやすいのがミニベロのメリットですが、車輪が小さいぶん一漕ぎで進める距離が短いので、長距離走行には向きません。車輪の大きなクロスバイクやロードバイクと比較すると、スピードが出ないのでそれだけ目的地への時間もかかってしまいます。坂道も頑張って漕がないと進めないため、起伏の少ない街中向きの自転車といえるでしょう。電動アシスト付きのミニベロデメリットである坂道の登りにくさと、スピードの出しにくさをカバーできるのが電動アシスト付きのミニベロです。メリットを残したまま便利になった電動ミニベロには、どういった特徴があるのか、電動ミニベロの種類とともに解説します。電動ミニベロの特徴電動ミニベロの特徴は、漕ぐ力をアシストしてくれる電動ユニットがついている点です。通常のミニベロで坂道を登ると失速率が高く、進まないので体力を使ってしまいますが、電動ミニベロの場合は今まで自力だった進む力を比較的楽にスイスイと登れるようになります。車輪の大きさや全体的なサイズは同じなので、クイックかつパワフルな走りは維持できるのです。その分高額になってしまい、重量は増しますが、電動アシストの恩恵は非常に大きいといえるでしょう。また、バッテリーが切れてしまった場合は、アシストがなくなって更に登るのが困難になってしまうため注意が必要です。電動ミニベロの種類通常のミニベロと同じく、電動アシスト付きの中にも種類がいくつかあります。泥除けやカゴ、スタンドが初めから付属した街乗りタイプ坂道のある通学路や通勤路を楽に走りたい場合は、シティタイプがおすすめです。アクセサリー類がある程度揃っている場合が多いため、後からの出費を抑えられます。自分に必要な部品はなにかをピックアップしてから車種を絞るのがおすすめです。長距離や登板がスムーズなスポーツタイプスポーツタイプはいわゆるEバイクタイプです。必要最低限のパーツで軽量な電動ミニベロになっています。ある程度のスピードを出して軽やかに乗れるミニベロです。一番コンパクトな折りたたみタイプ旅先でのレジャーを楽しみたい方は折りたたみタイプの電動ミニベロがおすすめです。出先の場合は予備バッテリーがあると万が一のバッテリー切れの際にも安心してサイクリングを楽しめます。持ち運び前提であればこの車種が向いています。子乗せキャリア付属もしくは対応したファミリータイプ子どもの送迎を想定する場合は、子乗せキャリアに対応したファミリータイプがあります。もし子どもを乗せる場合には、子乗せキャリアと子どもの体重を合計した積載量をクリアしている車種かの確認が必要です。子どもが大きくなったらキャリアを外して普通の電動ミニベロとしても使用できます。新ジャンル!ミニベロロードバイクとは?普通のミニベロとミニベロロードとの違いは、特徴的な形状のドロップハンドルです。ミニベロはまっすぐなフラットバーハンドルを採用した車体がほとんどですが、ミニベロロードではドロップハンドルを採用していて、スポーティな見た目になっています。ドロップハンドルが付いたミニベロミニベロロードとは、ドロップハンドルを装着したミニベロのことです。前傾姿勢が深くなるため、少しレーシーなポジションになります。20インチ以下の車輪を使っている点は同じですが、通常よりも細いタイヤを採用したモデルが多く見られます。ミニベロの中でスピード感を意識した車種がミニベロロードです。フレームの素材もロードバイクのようにカーボン、アルミ、クロモリと分かれます。軽量で振動吸収性が高いのはカーボン、リーズナブルなのはアルミ、乗り心地が良くてレトロな見た目なのはクロモリです。ミニベロロードバイクのメリットミニベロロードは、ロードバイクのポジションに近くなりスピードの維持がしやすくなるのがメリットです。速く走ると時速が上がって短い時間で遠くまで走れるため、長距離走行が楽になります広いサイクリングロードでは気持ちよくスピードを出せて、狭い街中では小回りが効くメリットはそのままです。ロードバイクではサイクリング用ウェアを着用しますが、ベースはミニベロのままなのでカジュアルな普段着で乗れるのもミニベロロードの魅力の一つです。まとめミニベロはコンパクトな分、細小路や曲がり角の連続での小回りが効いて、街中や短時間のサイクリングに適しています。また、軽量さを生かした折りたたみミニベロは持ち運びに便利です。車輪が小さいために走行性が低く、長距離移動には向かないというデメリットもありますが、電動アシスト付きミニベロや、スイスイ走れるミニベロロードバイクによって解消できます。自分の目的に合ったミニベロを選んでサイクリングを楽しみましょう。

シティサイクルイメージ

街乗りするならシティサイクル!他の自転車との違いなどとあわせて解説

シティサイクルとは?シティサイクルを直訳すると街乗り自転車となりますが、ママチャリやクロスバイクも同じ目的で使用されています。ここではその2つの車種との違いを比べながら、シティサイクルの特徴をご紹介します。シティサイクルとママチャリの違い実は、シティサイクルとママチャリを明確に分別する定義はありません。ママチャリの正式名称は軽快車といい、シティサイクルとは日常的に使用する自転車の総称です。シティサイクルの中に軽快車というジャンルがあり、その軽快車はいわゆるママチャリを指します。そうなった理由は母親が乗る自転車だったからと言われています。しかし、実際の自転車販売店ではシティサイクルとママチャリのコーナーを分けて展示している場合もあり、以下のような特徴で分けられているようです。シティサイクルは真っすぐなハンドルを使用し、荷台がなく、片足の1本スタンドが付いています。比較的スピードが出しやすく、通勤や通学でのユーザーが多いです。ママチャリはグリップが手前にくる曲がったハンドルを使用し、荷台に荷物を乗せられて、そのぶん安定感がある両足スタンドが付いています。前傾姿勢にならず、背筋を伸ばしたままリラックスして乗ることができるので、老若男女問わず乗れる設計です。シティサイクルとクロスバイクの違いクロスバイクはスポーツサイクルなので、シティサイクルより軽く、スピードが出しやすくなっているのが特徴です。シティサイクルはリア変速機のみの場合がほとんどですが、クロスバイクの場合は前後に多段ギアを採用しています。フレームの素材にも違いがあり、シティサイクルはスチール素材が多いのに対して、クロスバイクにはロードバイク同様にアルミやカーボンフレーム製のフレームがあります。以上のことから、街乗りをするのであればシティサイクル、スピードを出してフィットネスのために乗るのであればクロスバイクがおすすめです。シティサイクルの種類自転車販売店で並んでいるシティサイクルを見ると、フレーム形状やタイヤ、変速の段数などさまざまな違いがあることがわかります。フレーム形状の違いフレーム形状が変わると力の伝達力も変わってくるため、スピードの出しやすさが分かってきます。また、股下の余裕も変化するので跨りやすさも変化します。スピードを出したいのか、乗り降りのしやすさを優先したいのかを選んで、4つのフレーム形状から選んでいきましょう。V型フレームV型フレームは、横から見てアルファベットのVの字になっていて、股下部分に大きくスペースが空いたフレーム形状です。ちょうど跨る部分のフレームがないため、スカートを履く女性でも乗り降りしやすいのが特徴です。スピードの出しやすさでは劣りますので、跨りやすさを重視した自転車になります。ダイヤモンドフレームダイヤモンドフレームは、横から見るとひし形をしていて跨る部分にパイプがあります。クロスバイクと同じで脚を大きく上げて乗車しなければならないので、脚が開かないスカートでは乗るのが大変です。スポーツバイクと同じく漕いだ力が伝わりやすいフレーム形状になっていますシティサイクルの中でもスピード感が欲しい方におすすめです。スタッガードフレームスタッガードフレームは、V型フレームの股下部分にパイプが一本増えた形状で、ダイヤモンドの次にスポーティでスピードが出しやすいフレームです。ある程度跨りやすくて、速く走りやすいのでV型フレームとダイヤモンドフレームの良さを両立させた自転車といえるでしょう。ミキストフレームミキストフレームは、ダイヤモンドフレームの上部が下がって一本に繋がっているおしゃれな形をしています。デザイン性を重視したクラシカルな自転車に多く見られる形状です。スピードの出しやすさと跨りやすさはスタッガードフレームと同程度になります。タイヤサイズの違いシティサイクルのタイヤの主流は26インチか27インチですが、スポーツバイク寄りの自転車には700Cのタイヤを使う場合もあります。26インチは約140cm〜170cm、27インチは約150cm〜180cmが適正身長の範囲です。150㎝あれば27インチに乗れてしまうので、学生が通学用に購入する場合はどのくらい身長が伸びるのかも考える必要があるでしょう。700Cのタイヤを使ったスポーツバイクの場合は、フレームサイズをいくつか展開している可能性があるため、自分の身長から一番乗りやすいサイズを選びましょう。変速の段数の違い変速機でギアを変えることで、坂道では軽い力で脚をくるくる回せるようになります。内装変速機と外装変速の2種類があり、主に3段〜6段の変速が主流です。内装変速機内装変速機は変速機のギアが後輪のハブの中に収納されています。家庭でのメンテナンスが不要で、変速時に脚を回す必要がありません。変速機のパーツ自体は高価になります。外装変速機外装変速機は変速機のギアが見える状態で外に出ています。雨に濡れるので錆への対策が必要で、家庭で注油などのメンテナンスが要ります。変速時に脚を回さないとギアが変わらないのが特徴です。リーズナブルな価格の自転車には外装変速が多く見られます。シティサイクルを選ぶメリットさまざまな車種の中からシティサイクルを選ぶメリットについて解説します。付属品が多いシティサイクルは初めからアクセサリー類が付属しているため、追加の出費が少なく済みます。クロスバイクのようなスポーツバイクはペダルすら付属していないケースが多く、カギやライトは追加で購入しなければなりません。その反面、シティサイクルは前かご、リアキャリア、カギ、前後の泥除け、ライト、ペダル、スタンドが最初から付属している場合が多く、それ以上の支出は不要です。ある程度の装備が初めから欲しい方はシティサイクルが最適です。街乗りに最適シティサイクルはサドルに跨った状態で足の裏が地面に着く高さに設定するので、足つきがよく街乗りに最適です。街中では信号によるスタート&ストップが多くなりますが、サドルが低いぶん乗り降りをせずに済みます。付属のスタンドで駐輪しやすいのもポイントです。通勤・通学におすすめシティサイクルの中には、チューブが入っていないノーパンクタイヤを採用した自転車があります。通勤・通学時のパンクは遅刻につながってしまうため、こういった自転車を選ぶと遅刻リスクを軽減できます。ハイエンドなシティサイクルハイエンドなシティサイクルには、電動アシスト付き機能や樹脂式のベルトを使ったりと、快適に使うための技術が採用されています。それぞれの特徴は以下のとおりです。坂道を楽に登れる電動アシスト付き電動アシスト付き自転車は、ペダルを漕ぐと踏む力をモーターがアシストして楽に回せるようになる自転車です。電動アシストは、坂道の多い日本の地形で大活躍してくれる機能になっています。毎日使う自転車だからこそ、少しでも楽をしたい方におすすめです。軽量なアルミフレームシティサイクルの主流はコストを抑えたスチールとなりますが、少し高めの価格帯では軽量なアルミフレームアルミはスポーツサイクルによく使用される素材で、重量のかさみがちなシティサイクルを軽量に仕上げることができます。注油が不要なベルトドライブ樹脂製のベルトを採用した駆動をベルトドライブといいます。従来の金属製チェーンと違い注油の必要がなく、錆とは無縁です。ベルトの溝が噛み込む作りになっているため、外れる心配もありません。ベルトドライブは、柔らかな踏み心地となめらかな走り出しといった特徴があり、高価格帯の自転車に採用されています。まとめシティサイクルという大きなカテゴリの中でも、フレームの形状や変速の違いによって多種多様な自転車があります。買い物と街乗りで活躍するカゴやスタンドなどの付属品が初めから付いていることで、クロスバイクよりも初期費用が抑えられる点がシティサイクルのメリットです。軽快に走りたい方はアルミフレームを採用した軽量なモデルや、注油の要らないベルトドライブのモデルも出ています。必要性に応じたグレードのシティサイクルを選んで日常に取り入れていきましょう。

Eバイクイメージ

E-bike(E-バイク)にはどんなタイプがある?車種の特徴や注意点について解説

E-bike(Eバイク)とは?電動アシスト付き自転車と聞くと、ママチャリタイプを思い浮かべる方が多いかもしれません。では、そういった従来の電動アシスト付き自転車とE-bikeはどういった点が異なっているのか解説いたします。アシスト機能の要であるドライブユニットがどこに搭載されているかで乗り心地が変わってきたり、奥が深いのがE-bikeの世界です。E-bike(Eバイク)と電動アシスト付き自転車との違いスポーツ自転車の形をしたE-bikeも、電動アシスト機能が付いたママチャリも、どちらも電動アシスト付き自転車です。E-bikeという名前から電気で自動運転をする自転車を連想するかもしれませんが、あくまで道路交通法上の決まりを守ったアシスト機能が付いている自転車なだけで、機能としては電動自転車として一括りにされます。異なっているのはアシストの掛かり方と使用目的です。ママチャリタイプはゆっくり脚を回した低速走行でも、力強さが出るような設計になっています。荷台に重たいものを乗せ、のんびり街中を走る事が多いママチャリタイプならではの仕組みです。一方で、E-bikeはベースが長距離を走れるスポーツ自転車のため、軽いギアを使って脚をくるくると高速で回すシーンがあります。その際に、高速で回してもしっかりとアシストが効いてくれるのが特徴です。また、フレームにも違いがあります。クランクと呼ばれる漕ぐ部分からチェーンが掛かっている後輪の軸までのフレームをチェーンステーといいますが、ママチャリはチェーンステーを長くすることで、車体全体の長さを伸ばし、低速でもふらつかない安定感を生み出しているのです。E-bikeはスポーティな走りを目的としているため、機敏に動けるようチェーンステーを短く設定することでクイックな動きを実現させています。ドライブユニットの位置で乗り心地が変わるE-bikeと一般的な電動アシスト付き自転車では、ドライブユニットの取り付け位置が異なります。前輪、真ん中、後輪の3か所に分かれますが、E-bikeに採用されているシマノやボッシュはミッドドライブと呼ばれる真ん中に取り付けているのが主流です。ママチャリタイプはヤマハの主流である真ん中か、もしくは前輪のドライブユニットで発電してフロントライトを点灯させます。実はこのドライブユニットの位置によって、アシストされた時の乗り心地が変わります。前輪タイプは、前から引っ張られているようなアシストが特徴です。真ん中タイプはE-bikeに多く見られ、ペダルを踏んだ時にダイレクトに力がかかる感覚があり、珍しい後輪タイプは後ろから押してもらっているようなアシストの掛かり方となっています。E-bike(Eバイク)の種類と選び方E-bikeはスポーツ自転車をベースにしているため、基本的には電動アシストが付いていない自転車と同じ特徴を持ちます。ここではハンドル形状やフレーム、使われているパーツの違いから各車種を紹介していきます。E-マウンテンバイク凹凸のある山道や悪路を走りたい方に適しているのがEマウンテンバイクです。太めのブロックタイヤ、フロントフォークもしくは前後サスペンション、横幅の広いハンドルなどの未舗装路に対応するための部品が使用されています。マウンテンバイクは登りを苦手としていますが、Eマウンテンバイクの場合はアシストが効くので坂で楽できるのがメリットです。E-クロスバイククロスバイクは名前の通りロードバイクとマウンテンバイクがクロスした中間の立ち位置にいる自転車です。ロードバイクよりもタイヤが太いので街中の段差に強く、マウンテンバイクと比較して小回りが効くサイズ感になっているため、街乗りに向いています。E-ロードバイクロードバイクはドロップハンドルと呼ばれる曲がったハンドルが特徴で、スピード感のある走行と長距離移動を目的とする方に向いています。ツールドフランスやジロデイタリアなどのロードレースで使用されるスポーツ自転車の定番がロードバイクです。日本ではまだ車種が少ないEロードバイクですが、海外ではラインアップが増加傾向にあります。E-ミニベロミニベロは20インチ以下の小さなタイヤを持ち、小回りが利いて街中をクイックに乗り回せるのが特徴です。車輪が小さい分漕ぎ出しが軽く、信号が多い場所でスムーズにストップアンドゴーができます。狭い空間でも駐輪できるので、E-bikeが欲しいが置き場所が限られているという方にもおすすめです。E-bike(Eバイク)の注意するべきポイント安心して乗るために、E-bikeに乗る上での注意点を紹介します。違法な電動アシスト自転車に注意通常、電動アシスト付き自転車はペダルを漕ぐことで初めて前に進みますが、なかにはペダルを漕がずなくてもモーターの駆動で動くものも存在します。こちらは原付原動機付自転車か自動二輪車に分類され、ナンバープレートや免許なしでの走行は違法となってしまいます。また、自力:電気のアシスト比率が最大で1:2を超える場合と、24km/h以上の速度でアシストが切れない仕様も道路交通法違反です。規定に沿わない違法な電動アシスト付き自転車が紛れ込んでいる可能性があるため、購入の際にはアシスト比とアシスト速度の上限を確認する必要があります。けんけん乗りはNGけんけん乗りは、急発進事故につながる恐れがあるので注意です。電動アシスト付き自転車は、ペダルに力がかかると機械が反応してアシストが働いてしまう仕組みになっています。そのため、片足だけをペダルにかけて力を込めるけんけん乗りをすると、漕いでいるとモーターが勘違いして急発進になってしまうことがあり、非常に危険です。自転車を乗り始める時には、サドルに腰を掛けた状態でスタートするのが安全です。バッテリーの充電切れバッテリーは原動力となる大切な部品です。モーター、スイッチ、オプションのライト類など全ての電子パーツが動くように給電しているのがバッテリーとなります。充電を忘れてしまうと肝心なアシストが切れてただの重量がある自転車になって夜間にライトが点かなくなってしまう恐れがあります。また、バッテリーに使用されるリチウムイオン電池は消耗品です。放電と充電を約700〜900回繰り返して自転車に使うと、新品の半分ぐらいの容量まで減ると言われています。すぐに切れてしまうことがあれば、寿命を迎えている可能性があります。その場合、自転車の規格に合ったスペアを購入しましょう。おすすめのE-bike(Eバイク)ここからは4つの車種からおすすめ車種を紹介します。それぞれに違った特徴があるので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。パナソニックゼオルトエム5(PanasonicXEALTM5)パナソニックのゼオルトエム5は、山道や荒れた地面の上でも力強く走れるGXドライブユニットを持ち、あらゆるフィールドで活躍できるEマウンテンバイクです。ハンドルに付いているカラー液晶ディスプレイで、速度や移動距離を乗りながらすぐに確認できます。サドルの下にはドロッパーシートポストというパーツが最初から装備されていて、上り下りの際瞬時にサドルの高さが変更可能です。ベネリマンタス27TRK(BenelliMANTUS27TRK)ベネリのマンタス27インチは、バッテリーを中に埋め込んだすっきりした見た目のEクロスバイクです。街中の移動が得意な実用性とある程度の速度で走れる走行性能を意識した27インチタイヤを採用しています。雨の日の通勤通学まで幅広く使用できるように初めから泥除けとキックスタンドが標準装備となっています。トランスモバイリーNEXT163-SトランスモバイリーNEXT163-Sは、持ち運ぶために作られた軽量なEミニベロ・折りたたみ自転車です。車や電車に乗せやすいようにホイールサイズは16インチを採用して約11.9㎏まで軽さを追及していますが、前輪駆動にすることによって登り坂でのふらつきを押さえた作りになっています。ロカフレームフーマ軍用バイクをモチーフにしていて個性的なルックスがかっこいいです!少しの悪路も問題としないファットタイヤは安定感抜群で街乗りからアウトドアまでオールラウンドにお楽しみいただける1台です。まとめE-bikeは街乗り向きのクロスバイクから、非日常なフィールドを走れるマウンテンバイクまで、スポーツバイクのジャンルの分だけたくさんの車種があります。自分の使用目的と乗りたいフィールドから最適な自転車を選んで長く楽しく乗りましょう。インターネットの中には規制が追い付いていない違法なアシスト機能がついた自転車が隠れている可能性があるので表記がない車種には要注意です。

ファットバイクイメージ

太いタイヤが特徴!ファットバイクと電動アシストモデルについて解説

ファットバイクとは?ファットバイクは一際目立つビジュアルの自転車です。一見マウンテンバイクと似ているように見えるかもしれませんが、実際には異なる点がたくさんあります。そこで、まずは他ジャンルの自転車とどう違うのかといった特徴について解説します。タイヤが太いファットバイクといえば、やはり最初に目に入るのは特徴的な極太のタイヤでしょう。4インチ〜5インチの太さを採用したモデルが多く、悪路走行が想定されたマウンテンバイクの2倍もの幅を誇ります。自転車はタイヤと地面の接地面積が増えるほど安定感が増す傾向があるため、ファットバイクなら初めてスポーツバイクに乗るのでふらつくか不安という方でも安心して運転できるでしょう。ゴツゴツした見た目で硬そうに見えますが、ふわふわとしたクッション性が高いタイヤのおかげで荒れた道でも柔らかい乗り心地が味わえます。フレームが頑丈太いタイヤを装着しなければいけない分、フロントフォークやフレームを頑丈に作っているのもファットバイクの特徴です。変速機等のドライブトレインや油圧ディスクブレーキはマウンテンバイクと同じ仕様となっているため、同じようにアクティブに乗り回すことができます。インパクトがあるマウンテンバイクのように横幅の広いハンドルと、エアボリューム抜群な太いタイヤの自転車が走っていれていれば注目を集めやすいでしょう。人と被りたくない変わった自転車が欲しいけど乗り心地も重視したいという方や、どこでも走れる走破性の高い自転車が欲しいという方におすすめの自転車となっています。ファットバイクの種類太いタイヤと頑丈なフレームを併せ持ったファットバイクは、ホイールやタイヤのサイズ・フレームの素材が変わることで乗り心地や扱いやすさが変わります。そこで、フレーム素材の違いによる乗り心地の変化と一緒にその種類をご紹介します。ホイール径と太さの違いファットバイクは26インチが主流となっていますが、20インチのミニベロファットバイクや24インチの少しコンパクトな車種も存在します。ホイール径が小さいと漕ぎ出しが軽いので、街中でのストップアンドゴーがしやすくなりますがスピードの維持と走破性は劣るのが難点です。逆に大きくなると障害物を乗り越えやすく、スピード維持がしやすいですが一漕ぎが重くなります。ファットバイクは一般的なスポーツバイクよりもタイヤが太い分機敏に動けないため、小回りを効かせたい街中であれば20インチと24インチがおすすめです。山の中や未舗装路も含めてどこでも走りたい場合は、26インチを選ぶとファットバイクの魅力を味わえます。タイヤの太さにも種類があります。通常4インチ〜5インチのファットバイクより少し細い3インチ〜3.5インチはセミファットと呼ばれたり、5インチ以上の更に極太タイヤを装備したハイボリュームなファットバイクもありますが、タイヤが太くなるほど高額になるので、維持費を考えつつ選ぶのがおすすめです。フレーム素材の違いファットバイクのフレーム素材には、アルミ・カーボン・クロモリフレームがあります。この3種類はクロスバイク・エントリーロードバイクと同じです。アルミフレームの特徴として、多少の重量はありますが扱いやすくリーズナブルな点が特徴です。カーボンは軽量かつ振動吸収性が高いのがメリットですが、ぶつけてしまうとクラックといわれる亀裂が入ったり、全体的に高価なのが難点です。クロモリはしなやかで乗り心地に優れた重量のある金属です。カーボンと同じく振動を逃がして身体へのダメージを軽減してくれる特徴があり、ロングライド向きの素材です。ファットバイクを選ぶメリット・デメリット太いタイヤを装備している点はマウンテンバイクと似ていますが、ここではファットバイクを選びたくなるメリットと気をつけたいデメリットをご紹介します。ファットバイクのメリットファットバイクにはどんなメリットがあるのか、それぞれ具体的に解説いたします。どこでも走れる走破性の高さマウンテンバイクよりも走る場所を選ばずに楽しめるのがファットバイクのメリットです。元々、凍結した路面の上でも走行できる設計となっているため、滑りやすい雪上やタイヤが埋まってしまいそうな砂浜の上でもサイクリングができます。マウンテンバイクと一緒にトレイルコースを走れる一方で、街中の舗装路も普通に走れるのでオールマイティにどこでも行ける自転車といえるでしょう。空気圧でいろんな乗り心地を楽しめるサスペンションが備わっているマウンテンバイクの場合、ストローク量で乗り心地が決定しファットバイクは空気圧を変えることによって乗り心地に変化を持たせることができます。空気圧を下げるとクッション性が増してよりマイルドで柔らかい乗り心地になり、高めれば硬くなるので舗装路でのスピード感がアップできるのが魅力です。空気圧を調整していろいろなフィールドに対応できる魅力があります。ファットバイクのデメリットファットバイクのデメリットは、サイズが大きい点です。性能的に劣るデメリットではありませんが、ハンドル幅が広くて駐輪場所をかなりとってしまいます。購入する際は、事前に自宅のどこに駐輪するかを確認してからにしましょう。外出先の駐輪場を利用する際に、車輪を差し込むタイプのサイクルラックでは細すぎて収納できないため、別途でチェーン錠が必要になります。ファットバイクは高額なので無施錠による盗難に注意です。便利な電動アシスト付きファットバイクの注意点電動アシスト付きのファットバイクは、登るためにペダルを踏んで漕ぐ力をアシストしてくれます。そのため、自転車では辛い坂道などでも比較的楽に走行することができるのです。しかしその中で、安全基準を満たさない違法な電動アシスト自転車が問題視されています。そこで、どんな点を押さえれば安心して電動アシスト付きファットバイクに乗ることができるのか解説します。道路交通法の遵守日本の道路交通法では、ペダルを踏んだ時の力とアシストの比率が最大で1:2で、時速24kmを超えるとアシストが0になる仕様でなければならないと定められています。しかし、一部ではこの基準に適合しない違法な自転車を、普通の電動アシスト自転車として販売していると消費者庁と国民生活センターが注意喚起しています。違法バイクでは公道の走行が禁止されています。猛スピードでの衝突事故などの事故を防ぐために、自転車を購入する際には道路交通法に適合したアシスト機能なのかを確認しましょう。Eバイクとモペットとの違いEバイクは漕がないと進まない電動アシスト付きの自転車ですが、モペットは漕がなくても進めるという違いがあります。自転車扱いなので誰でも乗れるEバイクに対して、モペットは警視庁がペダル付きの原動機付自転車として定義しているため、原付免許が必要です。中には自転車、Eバイク、原付のモードを切り替えて使用できるモペットもありますが、Eバイクとして国内の基準に適合していない場合があるので、無免許で乗ってしまうと取り締まり対象になってしまう恐れがあります。まとめファットバイクは、極太タイヤが路面の衝撃を緩和し、どんなフィールドでも活躍できる走破性の高い自転車です。障害物があっても楽々乗り越せるタイヤは存在感があって、インパクトのあるかっこいい見た目をしていますが、クッション性が高くて柔らかな乗り心地を持ち合わせています。大型で重量があるので、購入の際は駐輪場所のシミュレーションをしっかりしておくと出し入れがスムーズです。重さが気になる方は電動アシスト付きモデルを試乗し自分にとって扱いやすいファットバイクを探していきましょう。

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電動自転車補助金とは?補助金制度のある地域や注意点について解説!

電動自転車補助金とは電動自転車は、電動モーターが備え付けられている分、一般的な自転車よりも値段が高くなっています。そこで、電動自転車の購入費用を抑えるためにも、補助金制度を活用するのがおすすめです。電動自転車の購入費に補助金が出ることがある子育て世代にとって、自転車は生活に欠かせないという家庭も多いのではないでしょうか。そんなご家庭にとって便利なのが、楽に走行することができて安全性能もある、アシスト付きの電動自転車です。全国の自治体の中には、電動自転車を購入する際に補助金を出してくれる自治体があります。自治体の年度予算がなくなり次第、補助金が終わってしまうことがあるため、新年度になってからが狙い目といえるでしょう。補助金の条件は自治体ごとに異なる地域によっては、電動自転車購入の際に、補助金が支給されます。しかし、いつまでも恒久的にある制度ではないため、電動自転車の購入を考えており、補助金支給の条件も満たしているという方は、補助金制度が終わらないうちに電動自転車を購入し、補助金を申請を行うのがおすすめです。また、補助金の条件としては下記のようなものがあります。地域にある自転車ショップで購入すること申請者が地域に住んでいること安全基準に問題のない自転車であること防犯登録をすること子育てをしていることなぜ電動自転車補助金の支給に条件があるのか電動自転車補助金に条件があるのは、そもそもこの補助機制度は子育てを応援するために施行されたものだからです。保育園の送り迎えや買い物など、子どもを連れての移動には自転車がよく使われていますが、子どもと一緒に自転車に乗るのは、苦労と困難を伴います。そんな子育てに忙しいご両親におすすめなのが、走り出しをサポートしてくれる電動自転車です。しかし、電動自転車は普通の自転車よりも高価な買い物となってしまいます。そこで、子育て世代にも購入しやすいように、各自治体が補助してくれるという制度が「電動自転車補助金」なのです。電動自転車補助金を受け取るまでの流れ電動自転車補助金を受け取るための流れをまとめました。詳しい申請方法は、各地域のHPや担当部所にお問い合わせください。1.交付申請まずは地域の窓口に、必要な書類等を提出しましょう。必要なもの(例)交付申請用紙自転車の領収書やメーカーの保証書の写しTSマーク付帯保険加入書(控え)防犯登録票の写し住民票や納税証明書口座振替依頼書など2.書類審査自治体が、提出した申請内容を審査します。審査には、2〜3週間かかることが一般的ですが、気になる場合は自身で問い合わせることをおすすめします。修正や追加の書類を求められた場合は、なるべく早く提出しましょう。3.交付請求受給できることが決まれば、交付決定通知が届きます。交付請求をしなければ、補助金を受け取ることができません。実際に補助金が支給されるのは1ヶ月以内が目安ですが、気になる場合は自身で問い合わせることをおすすめします。電動自転車補助金の条件を満たしてヘルメット補助金も受け取ろう2023年4月1日から、全国で自転車利用者のヘルメット着用努力義務化が実施されました。これまでヘルメットを使用せずに自転車に乗っていたため、新しくヘルメットを購入しなければならないという方もいるでしょう。そこで活用したいのは、自転車用ヘルメットの補助金制度です。地域によって条件はさまざまですが、「安全基準を満たした自転車用ヘルメット」であるだけで補助対象になる可能性があるなど、比較的受け取りやすい補助金となっています。地域によっては、対象年齢や対象店舗などを設けていたりするため、地域のHPなどを自身でチェックしてみてはいかがでしょうか。電動自転車購入に対する補助金制度がある地域電動自転車補助金がある地域についてまとめました。条件は、地域によってさまざまです。また下記の情報は2023年10月時点のものとなっているため、最新の情報を知りたい場合は自治体のサイトで確認するか、自治体に直接お問い合わせください。東北・関東の電動自転車補助金東京都葛飾区【主な条件】区内在住であること未就学児が2人以上いること同一世帯の中で、同じ制度を3年間利用していないこと安全基準を満たした自転車であること【補助金額】購入金額の半分(上限3万円)【期限など】令和6年3月29日(金曜日)まで詳しくはこちら、東京都葛飾区公式サイト埼玉県熊谷市【主な条件】市内在住であること未就学児が2人以上いること安全基準を満たした自転車であること対象期間内に購入した自転車であること(詳細は自治体サイトをご確認ください)【補助金額】購入金額の半分(上限3万円)【期限など】令和6年3月29日(金曜日)まで詳しくはこちら、埼玉県熊谷市公式サイト茨城県牛久市【主な条件】市内在住であること未就学児が2人以上いること【補助金額】購入金額の半分(上限4万円)【期限など】幼児2人同乗用自転車を購入した日から1年以内詳しくはこちら、茨城県牛久市公式サイト茨城県土浦市【主な条件】市内在住であること未就学児が2人以上いること市税を納めていること同一世帯の中で、同じ制度を利用していないこと安全基準を満たした自転車であること市内の販売店で購入した自転車であること【補助金額】購入金額の3分の2(上限5万円)【期限など】令和5年5月1日(月曜日)から令和6年3月8日(金曜日)詳しくはこちら、茨城県土浦市公式サイト茨城県阿見町【主な条件】未就学児が2人以上いること町内在住であること市税を納めていること安全基準を満たした自転車であること【補助金額】購入金額の半分(上限4万円)【期限など】自転車を購入した日から1年以内詳しくはこちら、茨城県阿見町公式サイト茨城県つくば市【主な条件】市内在住であること未就学児が2人以上いること市税を納めていること安全基準を満たした自転車であること幼児用座席が2つ装備されている自転車であること市内の販売店で購入した自転車であること【補助金額】購入金額の半分(上限2万円)【期限など】2023年4月1日(その日が土曜日または日曜日の場合は、次の月曜日)から2024年2月末日まで詳しくはこちら、茨城県つくば市公式サイト群馬県桐生市【主な条件】市内在住であること運転免許(原付免許も可)をもっていること市税を納めていること同一世帯の中で、同じ制度を利用していないこと【補助金額】購入金額から1万円円を差し引いた4分の1(上限1.5万円)【期限など】令和5年5月1日(月曜日)~令和6年3月29日(金曜日)85件程度(注:先着順。予算の範囲内で実施。1世帯につき1台限り)詳しくはこちら、群馬県桐生市公式サイト神奈川県厚木市【主な条件】市内在住であること民基本台帳に記録された者であること未就学児が2人以上いること同一世帯の中で、同じ制度を利用していないこと市が主催する幼児2人同乗用自転車講習会に参加した者であること市税を納めていること【補助金額】購入金額の半分(上限1.6万円)【期限など】予算の範囲を超えるときは、抽選により交付の可否が決定される詳しくはこちら、神奈川県厚木市公式サイト信越・中部の電動自転車補助金長野県軽井沢町【主な条件】町内在住であること未就学児が2人以上いること同一世帯の中で、同じ制度を受けていないこと【補助金額】購入費の2分の1以内(補助限度額5万円)【期限など】予算の範囲内で補助金を交付詳しくはこちら、長野県軽井沢町公式サイト長野県小諸市【主な条件】市内在住であること新品であること市内の販売店で購入した自転車であること市税を納めていること【補助金額】上限金額10万円円(1世帯につき1台限り)【期限など】5台まで(予算範囲内で申込先着順)詳しくはこちら、長野県小諸市公式サイト愛知県岩倉市【主な条件】市内在住であること未就学児が2人以上いること同一世帯の中で、同じ制度を利用していないこと安全基準を満たした自転車であること幼児用の座席があること市内の販売店で購入した自転車であること【補助金額】購入金額の半分(上限2.5万円)【期限など】特になし詳しくはこちら、愛知県岩倉市公式サイト愛知県蒲郡市【主な条件】市内在住であること市内の販売店で購入した自転車であること安全基準を満たした自転車であること市税を納めていること【補助金額】購入金額の3分の1(上限1.5万円)【期限など】50台詳しくはこちら、愛知県蒲郡市公式サイト関西・近畿の電動自転車補助金滋賀県守山市【主な条件】市内在住であること市税を納めていること同一世帯の中で、同じ制度を利用していないこと安全基準を満たした自転車であること幼児用の座席があること【補助金額】上限1万円【期限など】予算額に達成した時点で終了詳しくはこちら、滋賀県守山市公式サイト兵庫県赤穂市【主な条件】市内在住であること未就学児が2人以上いること同一世帯の中で、同じ制度を利用していないこと【補助金額】購入金額の半分(上限4万円)【期限など】購入後4年以内詳しくはこちら、兵庫県赤穂市公式サイト奈良県大和郡山市【主な条件】市内在住であること未就学児が2人以上いること同一世帯の中で、同じ制度を利用していないこと安全基準を満たした自転車であること新品であること市内の販売店で購入した自転車であること【補助金額】購入金額の半分(上限4万円)【期限など】予算額に達成した時点で終了詳しくはこちら、奈良県大和郡山市公式サイト電動自転車補助金の注意点補助金支給条件の確認漏れに要注意電動自転車補助金は地域が独自に施行しているため、地域差がとても大きくなっています。特に条件についてはきちんと一通り目を通しておくべきでしょう。HPで確認することはできますが、直接問い合わせてみるとより正確に確認できます。特に、購入場所や購入時期などの条件が細かく設定されている場合が多いため、きちんと確認しておきましょう。補助金制度が終了していることもある自治体の予算から出される補助金は、年度ごとに采配されるため、場合によっては予算を使い切ってしまい、補助事業が終了している場合もあります。新年度になった4月から予算が使われていくため、その時期を狙って購入するか、購入する前に一度、担当部者に問い合わせてみましょう。また、予算に関係なく日付や台数で期限を設けている場合もありますので、そちらにも注意が必要です。ネット通販の方が安いこともある電動自転車補助金を活用する場合、先述のとおり、ほとんどが3万円前後の補助となっており、地元販売店での購入が支給条件というケースもあります。場合によっては。同じ電動自転車でも補助金を活用して購入した金額よりも、ネットで購入した方が安かった、ということもあるでしょう。そのため、電動自転車を購入する際は、販売店舗だけではなくネットでの購入も視野に入れておくのがおすすめです。まとめ今回は、子育て世代にありがたい電動自転車補助金制度について解説しました。補助制度を活用するには細かな条件や予算などの制約があったり、またネットの方がお得に買えたりとケースバイケースだったりもします。子育て世代で、電動自転車の購入を考えているという方は、ぜひチェックしてみてください。

自転車通勤のススメ!メリットや注意点を把握して自転車通勤を楽しもう!

自転車通勤のメリット自転車通勤は、健康的で経済的な移動手段としておすすめです。はじめに自転車通勤のメリットについて詳しく解説します。運動不足解消に加えダイエット効果も期待できる自転車通勤は、日常的な運動不足を解消するのに最適です。デスクワークが多い会社員や運動習慣のない人々にとっては、生活習慣病などのリスクが上昇します。毎日の通勤で自転車を利用することで、運動不足を解消できるだけでなく、有酸素運動を取り入れ、体力や代謝の向上が期待できます。さらに、自転車を漕ぐ動作は、筋肉を使うことによりエネルギー消費が増えるため、体脂肪も減らせます。有酸素運動であるため、脂肪燃焼効果も高く、健康的な体型を維持できるでしょう。気持ちをリフレッシュさせてストレス解消通勤時間は、日々の生活の中で少なからずストレスを溜め込む原因となります。その点自転車通勤は、外の景色を眺めながら走れるため、ストレスの解消やリフレッシュに効果的です。自転車の通勤により全身運動を行うと、ストレスホルモンの分泌を抑え、気分をリフレッシュすることができます。車や電車のような閉じられた空間ではなく、風を感じながら景色を楽しむことができ、心地よい運動とリラックスを同時に味わえます。また、交通渋滞に巻き込まれるストレスも軽減されます。交通費がかからない自転車通勤は、燃料代や運賃がかからないため、経済的にも魅力的です。自転車自体の購入やメンテナンス費用が発生することはありますが、一度購入すれば継続的に使用でき、長期的な視点から見るとコスト効率が高いと言えます。通勤時間を短縮できる一部の交通渋滞を避けることができるため、通勤時間を短縮できます。特に都市部では、自転車の方が車や電車よりも迅速に移動できることがあり、時間の節約になるでしょう。また、駅や駐車場への移動時間も不要です。自転車通勤の始め方!まずは何から始めるべき?自転車通勤を始めたいけど、何から始めれば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。次に、自転車通勤の始め方を解説します。自宅から職場までの距離や近隣の駐輪場を確認する自宅から職場までの距離を確認しましょう。おおまかな通勤時間を予測できます。また、自宅や職場周辺に駐輪場や駐車場があるかどうかも確認しましょう。毎回駐輪場を探すことになると勤務にも影響が出かねないため、安全で便利な駐輪場を見つけることは重要です。自転車通勤が許可されているかどうかを確認する自転車通勤が許可されているかどうかは、職場の規則や地域の交通法規によって異なります。一部の職場では自転車通勤を奨励し、駐輪スペースを提供していることもあります。しかし、一部の場所では自転車通勤に制限があることもあるため、確認してください。また、通勤手当を受給されているにもかかわらずに、会社に申告せず、勝手に通勤手段を自転車通勤に切り替えると、通勤手当の不正受給とみなされるケースもあります。不正受給により懲戒処分になることもありますので、必ず自転車通勤が許可されているかどうかと、申請方法を確認しましょう。通勤距離に応じた自転車を選ぶ通勤距離に応じて適切な自転車を選びましょう。通勤距離が短い場合、シティバイクや折りたたみ自転車が便利です。長距離通勤を考えている場合は、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車が適しています。自転車の種類やサイズを選ぶ際には、体格や通勤路の特性に合わせて選びましょう。自転車保険に加入する自転車通勤を始める前に、まずは自転車保険に加入するようにしましょう。自転車事故や盗難のリスクを考えた上で、保険に加入することで安心感が得られます。自転車保険は、通勤用の自転車を含む自転車全般に対する保護を提供するため、重要な選択肢の一つです。近場への通勤から始めるのがおすすめ普段あまり自転車に乗り慣れていない方は、近場への通勤から始めるのがおすすめです。自宅から職場までの距離が短い場合、通勤時間が短縮され、慣れるのが早くなります。また、通勤路が比較的平坦な場所であれば、登り坂や下り坂の心配も少ないため、安全かつ快適にスタートできます。自転車通勤の注意点便利な自転車通勤ですが、自転車は「軽車両」です。注意を怠ると歩行者や他の車両を危険にさらすこともあります。ここでは、自転車通勤を安全かつ快適に行うための注意点について解説します。ライト・ベル・ヘルメットの装着を忘れずに夜間や暗い場所での自転車通勤を考える場合、前後のライトやベルの装着が法律で義務付けられています。ライトは自身の視界を確保し、他の交通参加者に自分の存在を知らせる重要な役割を果たします。ベルは相手と衝突しそうな場合など、危険を回避する場合にだけ使うのがルールです。歩行者に向かってむやみに鳴らすと、道交法違反となる場合もあるので注意しましょう。最後に、忘れてはならないのが、ヘルメットです。ヘルメットは2023年4月1日から着用が努力義務化されました。いざという時に命を守ってくれる大切な防具なので、装着するようにしましょう。事故や盗難対策も忘れずに自転車通勤中の事故や盗難に備えて、自転車保険に加入することを検討しましょう。また、鍵を使用して自転車をロックすることで、盗難リスクを減少させることができます。自転車を安全な場所に駐車することも大切です。雨対策はしっかりと行う雨天の自転車通勤に備えて、防水のレインウェアやフェンダーを装備しましょう。路面が滑りやすくなるため、雨の日は特に注意が必要です。スリップや転倒を避けるため、スピードを控えめにし、ブレーキングに注意を払いましょう。日差しの強い日は自転車通勤を控える強い日差しや炎天下の中での自転車通勤は、熱中症や日焼けのリスクが高まります。特に夏季は日中の気温が高いため、できるだけ通勤時間を避け、適切な日焼け止めや帽子、サングラスを使用しましょう。決して無理をしないこと自転車通勤は健康的で環境に優しい方法ですが、体力や体調に合わせて無理をしないようにしましょう。通勤距離やコンディションを考慮して、自分に合ったペースで進めることが重要です。長距離の自転車通勤を行う場合、途中で休息を取ることを考慮しましょう。休憩を挟むことで疲労を軽減し、安全な通勤をサポートします。また、暑い日や寒い日には水分補給を忘れずに行い、脱水症状や体温調節の問題を防ぎましょう。会社の規約を確認すること最後に、自転車通勤に関する会社の規約を確認しましょう。自転車通勤をサポートするために通勤手当を支給している会社もあります。また、駐輪場やシャワーの利用など、職場の設備を確認して活用しましょう。会社の規則では、どのような条件で自転車通勤を認めるのかを確認しましょう。会社によっては自転車通勤が制限されていることがあります。まとめ自転車通勤は、健康面や経済面、ストレス解消など多くのメリットがあります。特に運動を取り入れたい、通勤のストレスを軽減したい、交通費を削減したいといった目標を持つ人にとって、自転車通勤は魅力的な選択肢と言えます。自転車通勤を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

夜を遊ぶ、夏の味わい。ナイトライドのすすめ

まずは、昼と同じコースを夜に走ってみよう!さて、今さら猛暑の中を走る危険について、数字を並べて説明するまでもないでしょう。気温30℃を越えれば、カラダを動かすの適切な環境でないことは明らかです。酷暑が続く最中は、夜明け前に走り出して、朝9時には家に戻る。そんなスケジュールで走るサイクリストも数多くいます。しかし、折角の夏ですから、夜に走ってみましょう。ナイトライドをより楽しく走るコツは、昼に走ったことのあるコースを走ること。なぜなら、昼とのギャップこそが、夜に走る醍醐味だから。日中、時速20kmで走っていても面白くないサイクリングロードも、真っ暗になるとスピード感が断然違います。圧倒的に速く感じるのは、視界に入ってくる情報量が減って、不安に感じるからです。まずは安全で走り慣れたコースから、少しずつ経験を積んでいきましょう!歩行者やランナーが多く、路面コンディションの悪いコースはナイトライドに適さないので気を付けてくださいね。自転車だけが楽しめる感覚がある!初心者なら、入門コースとして、人けがなくなった都会をオススメします。都心や湾岸エリアで、都会的な夜景をハンティングするコースは、やはりナイトライドの王道。高速道路の高架下やライトアップされた建築物など、昼間に見ても気に留まらない構造物が、夜になると俄然、魅力が増すこともあります。暗さを楽しむならサイクリングロードや、農道も面白い選択になります。暗闇の中、路面に集中して真っ直ぐな道を走っていると、浮遊感や疾走感、開放感といったチルな感じになります。これはランニングなどにはない感覚で、自転車は足を止めても滑走することが影響しているといわれています。静かで暗い中、一定のペースでペダリングしていると、「サイクリングが考え事に適している」のも、すぐに体験ができるはずです。湾岸エリアは夜景ライドのベストコース今回は東京・江東区にある若洲海浜公園から、豊洲市場に隣接する豊洲ぐるり公園まで、ポタリングに出かけてみました。Probikeshop(プロバイクショップ)で扱っているドイツの完成車ブランド、SERIOUS(シリアス)『Valparola105LTDschwarz』と手を離さずに補水できるCAMELBAK(キャメルバッグ)『チェースバイクベスト』を借りて。SERIOUS(シリアス)『Valparola105LTDschwarz』CAMELBAK(キャメルバッグ)『チェースバイクベスト』(プラム/ブラックプラム)『チェースバイクベスト』リザーバーが付いていて、暗い夜道でも手を離さすに補水できるので安心感が高く、氷入りドリンクにすると背中も涼しい。若洲海浜公園には怪獣が向かい合っているような形状から“恐竜橋”とも呼ばれる“東京ゲートブリッジ”があります。サイクリングロードが併設された公園で、自転車専門誌やアウトドア雑誌の撮影でも頻繁に使われています。私も通い慣れた公園です。この公園の穴場感は、何度訪れても魅力的。夜間は近隣にレストランやカフェもなく、夜釣りをする人ぐらいしかいないので、静かで暗い。そこにドーンとそびえる東京ゲートブリッジ。羽田空港へランディングアプローチする飛行機を間近にみることもできます。若洲海浜公園をスタート地点に選んだのは、東京ゲートブリッジがレインボーブリッジよりもライトアップが終わる時間が早いから。(レインボーブリッジは0時、東京ゲートブリッジは22時)夜景を目的に走るなら橋やスカイツリー、東京タワーなどの特別ライトアップについて調べておきましょう。たとえば、東京ゲートブリッジは10月まで、以下の3日は特別なライトアップが楽しめます。2022年8月1日(月)水の日/ブルー2022年10月1日(土)ピンクリボン月間/秋草色2022年10月16日(日)臓器移植法施行日/青葉色若洲海浜公園から豊洲ぐるり公園までは約10km、坂もないので初心者でも簡単に楽しめるコースです。気を付けることがあるとすれば、交通量の多い道を使わないこと。スマホのナビで調べると国道357号線を走るように誘導される場合もありますが、国道357に合流する一本手前を左折し、新曙橋を渡るルートで行けば安心です。いろんなことを考えながらのポタリング国内でも屈指の酷暑エリアに住んでいる私にとって、避暑サイクリングは欠かせない夏の風物詩。若い頃は人の少ない工業団地などで練習していたこともありますが、今や昔。今回は取材なので事前にスタートとゴール地点にある2つの橋の建設費を調べてみました。時代も構造も違うので、総工費を比較する意味はないのですが……、東京ゲートブリッジは1125億円東京レインボーブリッジは1280億円ちなみに、東京スカイツリーが650億円東京ドームが350億円そして、「それだけあったら……」という、どうでもいいようなことに考えを巡らせながら、小一時間で豊洲ぐるり公園に到着。こちらの景色も見慣れたものですが、まったく見飽きない見事なもの。女子ウケもいいコースなので、一度走ってみて下さい。そうそう、9月以降は寒暖差が激しくなるので、ナイトライドのときはウインドブレーカーも忘れずに。上質なライトを使おう積極的に夜を走るなら、ちょっと贅沢なライトを選びましょう。明るいライトがあれば安全に、不安なく走れます。理由は2つ。1つは言うまでもなく、暗い部分を照らして視界を作り出してくれるから。そして、もう1つは対向車や歩行者に自分の存在をアピールしてくれるからです。急にUターンする人や、最近はイヤホンをしている人も多くいます。なので、前方を照らし、自分の存在をアピールすることは大切です。どれぐらいの明るさのライトを買えばいいか。諸説ありますが、繁華街を走るときは、ライトの明るさはさほど必要ありません。しかし、対向車や歩行者にとっては、街の明るさにライトが紛れ込んでしまいます。そこで自分の存在をアピールするため、明るいライトを使うか、点滅タイプの補助ライトを使うのも有効です。ちなみに点滅タイプだけでは、道路交通法上、前照灯の扱いになりません。常時点灯しているライトを必ず使いましょう。明るいライトを使うメリットは、他にもあります。たとえば、右折で交差点内に進入してくる対向車や、左折する車が早い段階で気付いてくれるので、道を譲ってくれることが増えます。この恩恵を一度経験すると、二度と暗いライトには戻れません。ただし、対向車や歩行者もいるので、無闇に明るくすると迷惑にもなります。絶対的な明るさも必要ですが、ライトの角度には気を付けましょう。基準は10m先がよく見えるような角度がひとつの目安です。明るさに関する単位はルーメン(光束)、ルクス(照度)、カンデラ(光度)などがあります。どの値を重視するかは目的によって異なりますが、自転車用に開発されたヘッドライトであれば、目安は400ルーメンといわれています。環境にもよりますが、400ルーメンあれば、まず照射能力に不足を感じません。また、フルパワーで400Wよりも、さらに大きな出力のライトで少し絞り気味に使った方が、放熱面なども余裕を持つことができます。サブライトがあれば、安全性がさらにアップブルベ参加者や夜間走行に慣れている人が愛用するのが、ヘルメットにマウントするサブライト。視線の向く方向に光源が向くので、コーナーリング時の安心感がグッと増します。パンクやメカトラブルなど、万が一の時も手元を明るくできるので作業がしやすく便利です。今回は自転車に装着するメインライトにCATEYE(キャットアイ)の『VOLT800(ボルト800)』、サブライトに『VOLT400(ボルト400)』を選びました。VOLTシリーズは互換性のあるカートリッジ式バッテリーのため、どちらのバッテリーが不足になったときは差し替えて使うこともできます。また、バッテリーが小型なので予備を持つのも苦にならないため、ナイトライダーの間では定番中の定番といえるライトです。800ルーメン(約2時間照射可能)400ルーメン(約3.5時間照射可能)200ルーメン(約8時間照射可能)200ルーメン+200ルーメン※自転車から道路標示100まで、約10mテールランプで存在をアピールしよう進行方向のライトが明るいと、それだけで安心感は高くなります。しかし、都市部を走るときの安全面から考えると、より重要なのは後続車へのアピールです。死傷事故の統計をみると、追突事故は死亡率が高い。それは減速せずにクルマに追突されてしまうためです。言い換えれば、しっかりと自らをアピールすることで、安全性を高めることもできます。道路交通法上、後方へのアピールとして反射板の取付けが義務づけられています。ただ、もっと安全に走るため、発光式ライトを2つ、高さが異なる位置に取り付けましょう。実際にテールランプを複数つけて走ってみると、クルマに追い抜かれるときの車間が、それまでよりも広くなるのを感じます。これは言葉以上に大きな安心感を生みます。欧米では前方、後方ともにライトの常時点灯の安全性の高さが統計データで示されています。最近は、後方への安全策が重要だといわれ、ヘルメットやバックパックにつけるライトや、加速度センサーを利用して減速するとブレーキランプとして強く光るテールランプやスマートヘルメットといったものも増えてきています。今回、使用したオススメのバッグライトは、CATEYE(キャットアイ)の『TIGHTKINETIC(タイトキネティック)』と『ORB-Rechargeable(オーブリチャージャブル)』加速度センサーで減速を知らせるCATEYE(キャットアイ)の『TIGHTKINETIC(タイトキネティック)』どこでも取り付けやすいCATEYE(キャットアイ)の『ORB-Rechargeable(オーブリチャージャブル)』安全には十分気を付けて、ナイトライドの世界を楽しんでみて下さい!(写真:長谷川拓司)

「クロスバイク」の選び方

走行距離と走行時間でわかるクロスバイクの予算感ひとくちにクロスバイクといっても、用途も価格も違います。積極的に自転車を楽しみたい場合、予算は5万円以上が目安になります。どのモデルを選ぶかは用途によっても異なりますが、想定している走行距離が10㎞程度までだったり、走行時間が30分以内だったりするのであれば、予算内で好みのバイクを買えば、どのモデルでも問題なく快適に走れます。走行距離が10㎞を越えてくると、乗り心地のいい上質なバイクが欲しくなります。この場合は、7万円程度の予算を組んでおけば、かなり自由に製品が選べます。重要なのは、サイズ選びサイズの選び方は、完成車メーカーのホームページに記載されているものを参考にしてください。どんなにカラーやスタイリングが気に入ったとしても、サイズが適合しない場合は、別モデルを探しましょう。フレームサイズはおろそかにされがちですが、本来はスニーカーや靴のようにサイズの優先度が最も高いのです。高級モデルになると、設定サイズが細かくなり、よりフィット感の高い自転車となります。走行感に影響を及ぼすフロント側のギアについて残念ながら、クロスバイクの性能を正確に見抜く方法はありません。しかし、大まかな方向性を簡単に見抜く方法はあります。それはフロントギア(チェーンリング)の数です。元々はフロントギア(チェーンリング)が3枚からスタートしましたが、最新モデルの中には1枚のシングルタイプまで登場しています。それぞれに得手不得手がありますので、それぞれの特長をつかんでおきましょう。フロントシングル2021モデルから各社のラインナップで増えているのが、フロントギア(チェーンリング)が1枚の「フロントシングル」や「ワンバイ」と呼ばれるモデルで、フロントディレイラー(前の変速機)がないタイプです。ギアの操作がリアのみなので、初心者でも変速操作に迷うことがありません。リア側にギア数の多い高価なパーツを使うため、総じて高価なモデルが多くなります。フロントギア(チェーンリング)が1枚になっても最大ギア比と最小ギア比は従来と変わらないように設定されているので、急な上り坂でも「もっと軽いギアがあったらいいのに!」とはなりません。フロントダブルフロントギア(チェーンリング)が2枚あるのが「フロントダブル」です。スポーツサイクルとしてはスタンダードな仕様ですが、平均よりもちょっと高価な6万円を越えるモデルから多く見受けられるようになります。際立った特徴はありませんが、バランスのとれた仕様です。「フロントトリプル」と比べると、ギアの選択肢は少なくなりますが、高速でペダリングがしやすいというメリットがあります。フロントトリプルエントリーモデルに多いのが、フロントギア(チェーンリング)が3枚ある「フロントトリプル」です。メリットはギアの選択肢が増えるので、どんな地形でも対応しやすくなることです。リア側のギアが8枚でも、フロントギア(チェーンリング)が3枚あれば8×3で24パターンのギア比となります。これだけあれば、高価なモデルに多い「フロントシングル」と同等か、それ以上になります。ギア比はパターンが多い方が、負荷を調整しやすく疲れにくいというメリットがあります。ただし、フロントギア(チェーンリング)の数が多いので、左右のペダルの距離が広くなってしまうことと、重量が増えてしまうことが弱点です。また、廉価モデルが多いため、表面処理や変速性能は価格相応に留まります。リア側のギア数で分かること簡単に言うと、リア側のギア数は部品のグレードと相関関係にあります。高価になるほどギアの枚数は多くなり、素材の質や表面処理の丁寧さも違ってきます。変速性能を決めるのは変速機だと思われがちですが、そうではありません。ギアの歯先形状や表面処理が変速の正確性や質感、耐久性に大きな影響を及ぼします。そして重要なのは、トップギアとローギアのギアレシオ(変速比)です。ローギアが大きければ大きいほど、キツい坂に対応できます。ですが、急坂とは無縁の地域に住んでいたり、長距離を走ることが少なかったりする人にとっては無用の長物となってしまいます。理想のギアレシオ(変速比)は、トップギアからローギアまで余すことなく使う組み合わせです。ですので、大は小を兼ねるとばかり大きなローギアを選ぶのではなく、走るコースを考えてスペックを確認しましょう。快適性を決めるホイール径とタイヤ幅乗り心地や走行性能を決めるのがホイール関連の部品です。中でもタイヤは最も重要なパーツです。タイヤが太くなれば空気圧を低くしてもよいので、乗り心地は良くなります。最新のタイヤは太くても、適正な空気圧であれば走行抵抗も小さいのが特長ですが、太くなると重くなるため、軽快な加速感はあまり期待できません。現在、クロスバイク用タイヤの標準は30Cです。細いタイプだと28C、太いと35Cなども使われます。また、ホイール径はリムの直径が70㎝の700Cが標準的ですが、流行のファットタイヤを装着するモデルは、650B(27.5インチ)という一回り小さなサイズのホイール径を採用し、47Cという極太タイヤを装着します。これはタイヤの外周部で計測すると700C✕30Cと同等となります。フレームがディスクブレーキの場合、700Cと650Bのホイールをそれぞれ装着できるので、用途に応じて平日の通勤時は700C、休日はツーリング仕様で650B……と、使い分けることも可能です。ブレーキの種類はリムとディスクの2種類ブレーキの形式は伝統的なリムブレーキと、最新のディスクブレーキがあります。リムブレーキはコストが安く、長く使われてきた歴史があるため高い完成度を誇ります。ただ、雨天などでは制動力の低下が大きく、タイヤを保持するリムを削ってしまいます。リムが磨耗したときは、ホイール交換、または、リムの交換となるため、交換費用は高くなります。一方、ディスクブレーキには機械式と油圧式があります。ホイール中心部にあるローター(回転子)をパッドで挟んで減速させるため、ローターが磨耗しても交換費用は安くすみます。また、制動性に優れており、雨天でも制動力の低下が小さいのも大きな魅力です。油圧と機械式の違いは、機械式はワイヤを引っ張ってパッドを動かすのに対し、油圧はケーブル内のオイルが移動して制動力を得ることです。機械式はメンテナンス性が、油圧式は軽い操作性がアドバンテージとなります。フレーム素材で走りの質も変わる同じ部品、同じ寸法で作られていても、フレームの材質によって走行感が変わります。クロスバイクで主流の素材はアルミニウムですが、オーセンティックな雰囲気のクロモリや、競技用バイクではお馴染みの軽量素材のカーボンを使ったモデルもあります。素材だけで乗り心地を判断することはできませんが、それぞれの違いを簡単に紹介します。フレーム素材:クロモリスポーツバイクに使われている素材で、最も歴史が長いのがクロモリ鋼です。鉄にクロムとモリブデンを添加した合金で正式にはクロムモリブデン鋼、クロモリは通称です。カスタムフレームでよく使われ、バネ感のある乗り心地を演出しやすく、エンスー系の素材として根強い人気を誇ります。完成車メーカーのラインナップとしては、極太のファットタイヤを装着し、細いフレームとのコントラストでメリハリの効いたスタイルのバイクに使われています。フレーム素材:アルミニウム軽く、加速性に優れたフレームを作るのに適しているのがアルミニウム(以下、アルミ)です。コストを含めた性能バランスが高く、スポーツバイクの素材としてシェアがいちばん高い素材です。アルミには添加物によって1000~7000系までの種類がありますが、フレームに使われるのは主に6000&7000系です。元来、強度の高い素材ではありませんが、熱処理と液圧成形によって最適化されて高い性能を発揮します。一般的に走行感は硬いといわれています。フレーム素材:カーボンレース用バイクでは高いシェア誇るカーボンですが、クロスバイクで使われることは稀です。ちなみにカーボンと略して呼ばれることが多いのですが、正式にはカーボン繊維強化プラスチック(CFRP)のことで、樹脂とそれを強化するカーボン繊維で構成される複合材です。複雑な素材設計や作業工程のため、素材から走行性能を語るには無理がありますが、高価なモデルほどフレームの剛性感が高く、重量が軽くなります。希望に叶う一台を!初めての一台としてクロスバイクを買う方は、鍵やライトが必需品となるので、予算を組むときに考慮してください。

プロ選手も愛用!!サイクリング時にパワーアップが期待できるインソールとは?

常識となりつつあるインソール本格的にロードレースに出場した経験のある人や、ロングライドなどで自分の限界に挑む走りをする人たちの中には、インソールの専門メーカーの存在を知っている方も多いのではないでしょうか。水泳や柔道といったシューズを履かないスポーツはともかく、専用のシューズがあるスポーツなら、より高いパフォーマンスを求めて高性能インソールを使うのは常識となりつつあります。また、最近は量販店などでもスニーカーと合わせてオプションタイプのインソールをオススメされる機会も増え、日常においてもインソールを使う人が増えています。そして、一度、オプションタイプの高性能インソールを使った人は、みんな口を揃えて「二度と純正には戻れない」と言います。レーサーシューズの場合、1万円以下の手頃な価格のシューズも、プロが使うような5万円以上するシューズでも、純正インソールは共通というメーカーは少なくありません。その理由は、インソールの重要性が低いからではなく、コストをカットするためなんです。純正インソールとオプションタイプの高性能インソールの違い純正インソールはフィット感やクッション性が向上するために装着されています。一方、高性能インソールはそれにプラスして、足の弱点をサポートし、シューズ内で足の機能を高めてくれます。足の弱点とは、例えば、土踏まずを形成するアーチが崩れる扁平足や外反母趾などです。純正インソールとの違いは一目瞭然です。純正インソールは断面がほぼ平面ですが、高性能インソールは開発したメーカーの考え方によって、素材、断面形状や硬度、柔軟性、グリップ力などが大きく異なります。また、求められる機能や性能によって、さまざまなタイプがあります。サイクリングの場合、サドルに座って行なう競技なので、基本姿勢も他のスポーツと大きく違います。他のスポーツのように着地がないため、クッション性能の向上は必要ありませんが、ソール側の強度、剛性が高いため、基本となるフィット感は高い性能が求められます。さらに1分間に100回転近いペダリングを行なうため、シューズ内で足が滑っているとパワーロスをするだけでなく、発熱による不快感や摩擦によってマメができてしまう可能性があります。そのため、サイクリング用の高性能インソールはグリップ力が高く、パワーの伝達性を向上させるため拇指球周辺が薄くなっている製品が多いのが特長です。「ソールスター」の『ニュートラル・ゼロ・ポジション』という考え方今回、取り上げるのはエキスパートライダーの使用率が高いドイツ製の「ソールスター」です。ワウト・ファン・アールト、グレッグ・ファン・アーベルマート、ステファン・キュング、ベン・キング、オリバー・ナーセン、パスカル・アッカーマンなどといった名だたる有名選手が使っており、世界のトップレースでパフォーマンスを発揮しています。「ソールスター」の考え方の根本となっているのが『ニュートラル・ゼロ・ポジション』です。これは、『すべての足の最適なポジションは同じ』で、最大の安定を得られる位置に足を配置するという考え方です。このポジションにするため、メーカーによると下図の3つの重要なポイントがあるといいます。このコアな部分にカーボンを使うことによって、次のような効果が期待できます。1.足の後部での最大限の安定性:かかと部分の強力なサポートにより、後部の足の形のくずれ(回内化)を防ぎます。ペダリング中、足首の角度をキープするために使う脛骨の筋肉の後部をサポートします。2.同時に足の前部の安定性:特殊な側部のサポートにより、前部の足のくずれ(回外化)を防ぎます。足先でペダルを踏みこむときに使う腓骨の筋肉をサポートします。3.中足骨指骨間の第1関節を低くする:ペダル軸への距離を短くすることで、動力伝達効率を高めます。結果として、足が継続的に本来あるべきポジションにクランプ(締め金)で押さえつけているように収まります。このセットアップをソールスター『スタビリゼーション-デルタ』と呼んでいます。ケルン体育大学のアキム・シュミット博士が年齢やパフォーマンスレベルの違う、様々な25人のサイクリストに、各自のサイクリングシューズでの短距離テストを、通常の純正インソールと、高性能イソール「ソールスター」で実施しました。ヨーロッパスポーツ科学会議で発表した検証結果によると、平均して出力が6.9%も上昇したといいます。Probikeshopスタッフ“うっちー”が出力アップテストに挑戦シューズにインソールを入れるだけで、パワーアップするという夢のような話。休日にロングライドなどを楽しむスタッフ“うっちー”がテストに挑戦しました。前述のケルン体育大学のようなテストはできないのでスマートトレーナーの「XprovaNozaS」を使って、ズイフトのFTPテストで出力が向上するかを試してみました。“うっちー”にとっては初めてのFTPテスト。2回目の方がコツをつかんで結果がよくなる……などの不確定要素もありますが、1回目は純正インソールでトライ。心拍数は190bpmを超えるほど追い込んで、228W。後半はパワーダウンしたものの、上出来といえる数値が出ました。3時間ほど休憩を取り、「もう大丈夫です!」というので、いよいよソールスターを装着。使ったのは「パフォーマンスを重視するサイクリストのため、パワー伝達の改善と快適性の向上を重点においた」という「ソールスター・コントロール」。シューズに足を入れるや「足にフィットする感じがあって、なんとなく速く走れそうな気がします」とのこと。純正インソールとの違いはすぐに分かったようです。キツい……。25歳で若さと体力には自信があっても、午前中に全開で追い込んでいる“うっちー”の表情は早々に苦しそうになり、出力している数値も落ちてきてしまいました。折角、休日出勤してまでやったのに……と思っていましたが、なんと後半になっても数値の低下が小さい。しかもペダリングに乱れがなくなり、いかにもスムーズに走っている。絶対的な数値は高くないが、残り5分を過ぎてからは、パワーも前回を上回る勢いに。233w(FTP値)。比率で言うと、メーカーの言う数値には及ばないものの、同日にやったことを思えば3%の出力向上は立派な数字。1時間走って、3分もの差をつけたと思えば、圧倒的に強くなったと言ってもいいでしょう。出力があがった理由は、ペダリングがスムーズになり、ロスしていたパワーを効率的にペダルにかけられたからだと考えられます。「ソールスター・コントロール」は、私(菊地)もスペシャライズド・アーレスと組み合わせて使っています。このシューズはニットタイプのアッパーを採用することで、足を包み込むようにホールドしてくれるのが魅力ですが、私には少々、幅が狭い。しかし、「ソールスター」を装着することで足裏側の幅が拡がり、ホールド感も適切になりました。かなり硬いインソールなので、最初は違和感がありますが、数回のサイクリングを経れば、しっくりと感じるようになります。目に見えないインソールに約15000円も使うのに躊躇する人も多いでしょう。しかし、家に例えるとインソールは内装や家具のようなもの。室内に不具合なく、使い勝手が良くなってこその快適です。自分にとって、最高のインソールを見つければ、かなり手頃な価格で極上の快適性を手に入れることができますよ。Probikeshopがオススメするシューズ「GIRO」や「fi'zi:k」といったスタイリッシュだけど、日本人には幅が狭めなシューズも「ソールスター」と組み合わせることによって、快適に履けるようになる可能性があります!