
オフロードを走るならマウンテンバイク!街乗り向けモデルの特徴とあわせて解説!
マウンテンバイクとは?昨今のアウトドアブームに乗ってマウンテンバイクのファンが増えていますが、マウンテンバイクといっても付属しているパーツや特徴によって多種多様なモデルが存在します。そこでまずは、その基礎知識と種類をご紹介します。オフロードを走れる特徴を持った自転車マウンテンバイクは名前の通り、山道のようなオフロードを走れる自転車です。広いフラットハンドルバー、太くてゴツゴツしたブロックタイヤ、地面の凹凸に合わせて衝撃を吸収するサスペンション機構を備えているのが特徴で、強い衝撃に耐えうる頑丈さを備えています。マウンテンバイクに使われているパーツどんなに荒れたフィールドでも走行するために、マウンテンバイクには特徴的なパーツが採用されています。広いハンドルクロスバイクは450mm〜500mmのフラットバーハンドルが使われますが、マウンテンバイクでは更に広い560mm〜800mmのハンドルを使用します。ハンドル幅を横に広くすることによって、荒地や悪路での安定感を増す狙いがありますが、その分全体の横幅が大きくなるので駐輪時のスペースが必要です。太いタイヤタイヤにはクッションとしての役割があるため、マウンテンバイクでは空気がたくさん入るように横幅があって溝だらけのブロックタイヤと呼ばれるタイヤを装着します。これにより、タイヤが山道の凹凸で滑り止めの役割を果たします。逆にロードバイクのような細くてつるつるのタイヤをスリックタイヤと呼びますが、細いタイヤでは路面の衝撃を吸収できずにかなり揺れてしまうので悪路は危険です。サスペンション機構サスペンションには路面からの衝撃を吸収して逃がしてくれる役割があります。トレイルでは木の根っこや岩による起伏があるため、サスペンションが上下することによってスムーズに乗り越えることができます。サスペンションは取り付けられている場所によって2つの車種に分かれます。前輪後輪どちらも付いているのがフルサスペンション、前輪のみに付いているのがハードテイルです。フルサスペンションは大きな衝撃にも対応できますが高額です。一方ハードテイルはリーズナブルな車体が多く、街乗りや軽度の悪路に適しています。また、サスペンションが上下に動く幅をストローク量やトラベル量といいます。マウンテンバイクの種類マウンテンバイクは大きく4種類に分けられます。サスペンションのストローク量によって分類され、下りを重視する種目に使うマウンテンバイクほど動く幅が大きくなっていく点に注目です。クロスカントリークロスカントリーは、クロカンもしくはXCと略されます。上りのあるコースをいかにこなすかという点が重視されていて、カーボンなどの軽量フレームを使った軽いマウンテンバイクがクロスカントリーバイクと呼ばれます。サスペンションの可動域を指すストローク量は100mm以下と少なめで、漕ぐことを重視したマウンテンバイクといえるでしょう。トレイルトレイルは、登りも下りもあるのでオールマウンテンと呼ばれる競技です。クロスカントリーよりも下りを意識しているため、ストローク量は少し多めの120mmほどで岩などを乗り越えやすい設定のものがトレイルバイクです。エンデューロエンデューロは、山岳地帯で複数の坂の下りタイムを合計して競い、一日中行われるタフな種目です。次の計測地点までは自力で移動して登り、タイムは下りのみが集計されます。トレイルバイクに似ていますが、過酷なオフロードでの下りをより重視して、ストローク量が140mm〜170mmに増えたのがエンデューロバイクです。ダウンヒルダウンヒルは、下りのみを想定した競技で、DHと略されます。衝撃吸収のためにフルサスペンションで、ストローク量は200mmほどのマウンテンバイクがダウンヒルバイクです。漕がずに下るのでハンドルは高めに、サドルは低めに設定されています。街乗りにも向いているマウンテンバイク競技だけでなく日常的にも使えるのがマウンテンバイクの魅力の一つです。街乗り目的の場合は以下のポイントを押さえた車種から選んでみましょう。ハードテール・リジッドがおすすめ街中では激しい段差や悪路がないため、前だけにサスペンションが付いた安価なハードテイルかリジッドがおすすめです。サスペンションが一切ないマウンテンバイクをリジッドといい、歩道と車道の間のような軽い段差であれば、タイヤのクッションのみで衝撃が緩和できるので街乗りに向いています。フルサスと比較するとサスペンションのメンテナンスを省けるので維持費の節約になります。タイヤサイズは1.9~2.1インチ舗装路を走行する場合、タイヤが太すぎると路面抵抗が増えて漕ぎにくくなってしまうため、街乗りでは1.9〜20.1インチのタイヤを採用したマウンテンバイクにしておくと走りやすくなります。クロスカントリーバイクでよく使われるタイヤがおよそこの範囲になります。太すぎるタイヤは街中の駐輪場に停めにくくなるのがデメリットです。ハンドル幅600mmの制約に注意道路交通法により、ハンドル幅が600mmを超える自転車は歩道の走行が禁止されています。もし歩道の走行をしなければならない区間があれば、購入する自転車のハンドル幅を前もって確認する必要があります。もし600mmを超えてしまっていても、車道は問題なく走行できます。マウンテンバイク向けのヘルメットハードに使うマウンテンバイク競技の中で、ヘルメットは命を守るための必需品です。そこで、ここではクロスバイクやロードバイクで使うヘルメットとの違いについて解説します。頑丈なバイザーが付いているモデルロードバイクはスピード重視なので空気抵抗を減らすために丸いシルエットのヘルメットを被る一方、マウンテンバイクでは頑丈なバイザーが付いたヘルメットを被ります。マウンテンバイクは悪路による転倒リスクが他の自転車競技よりも高いので、後頭部までしっかりと守れる装備が必要です。路面の荒れた山中では左右から木の枝が飛び出していることがありますが、それらから目や顔面を保護するためにバイザーが必要となります。バイザーがないヘルメットだと、転倒時に最初に顔面を強打してしまう恐れがあるのでバイザーのツバは大切です。ダウンヒルはフルフェイスがおすすめダウンヒルへ挑む場合は、頭全体をしっかりとカバーしたフェイスのヘルメットがおすすめです。障害物となる岩を乗り越えながら崖を下っていくダウンヒルは、転倒による深刻な事故が起きやすい競技です。基礎的なバイクコントロールをつけてから行くのはもちろんですが、ヘルメットやプロテクターなどの身体を守る装備を整えて挑戦しましょう。まとめマウンテンバイクはサスペンションの有無や可動範囲によってどんなフィールドで走るのに向いているかが変わってきます。街中だけを走るクロスバイクよりもハードに走る機会の多い車種であるため、転倒するリスクを考えて一般車用よりも頑丈なツバ付きのヘルメットを選ぶのがおすすめです。しっかりと体を守って、マウンテンバイクで未舗装路でのサイクリングを楽しんでください。
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