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太いタイヤが特徴!ファットバイクと電動アシストモデルについて解説

ファットバイクとは、名前の通りおよそ10cmもの極太タイヤを装着したインパクトのある自転車のことです。
ボリュームのあるタイヤのおかげでクッション性がかなり高く、雪山や砂利道などの自然の中で活躍する車種となっています。
インパクトのあるかっこいい見た目のファンになってしまう方も多いようです。 そこで今回は、アウトドアだけでなく街乗り用としても人気が高まっているファットバイクについて解説します。

ファットバイクイメージ

ファットバイクとは?

ファットバイクは一際目立つビジュアルの自転車です。
一見マウンテンバイクと似ているように見えるかもしれませんが、実際には異なる点がたくさんあります。
そこで、まずは他ジャンルの自転車とどう違うのかといった特徴について解説します。

タイヤが太い

ファットバイクといえば、やはり最初に目に入るのは特徴的な極太のタイヤでしょう。

4インチ〜5インチの太さを採用したモデルが多く、悪路走行が想定されたマウンテンバイクの2倍もの幅を誇ります。
自転車はタイヤと地面の接地面積が増えるほど安定感が増す傾向があるため、ファットバイクなら初めてスポーツバイクに乗るのでふらつくか不安という方でも安心して運転できるでしょう。
ゴツゴツした見た目で硬そうに見えますが、ふわふわとしたクッション性が高いタイヤのおかげで荒れた道でも柔らかい乗り心地が味わえます。

フレームが頑丈

太いタイヤを装着しなければいけない分、フロントフォークやフレームを頑丈に作っているのもファットバイクの特徴です。
変速機等のドライブトレインや油圧ディスクブレーキはマウンテンバイクと同じ仕様となっているため、同じようにアクティブに乗り回すことができます。

インパクトがある

マウンテンバイクのように横幅の広いハンドルと、エアボリューム抜群な太いタイヤの自転車が走っていれていれば注目を集めやすいでしょう。

人と被りたくない変わった自転車が欲しいけど乗り心地も重視したいという方や、どこでも走れる走破性の高い自転車が欲しいという方におすすめの自転車となっています。

ファットバイクの種類

太いタイヤと頑丈なフレームを併せ持ったファットバイクは、ホイールやタイヤのサイズ・フレームの素材が変わることで乗り心地や扱いやすさが変わります。

そこで、フレーム素材の違いによる乗り心地の変化と一緒にその種類をご紹介します。

ホイール径と太さの違い

ファットバイクは26インチが主流となっていますが、20インチのミニベロファットバイクや24インチの少しコンパクトな車種も存在します。
ホイール径が小さいと漕ぎ出しが軽いので、街中でのストップアンドゴーがしやすくなりますがスピードの維持と走破性は劣るのが難点です。
逆に大きくなると障害物を乗り越えやすく、スピード維持がしやすいですが一漕ぎが重くなります。

ファットバイクは一般的なスポーツバイクよりもタイヤが太い分機敏に動けないため、小回りを効かせたい街中であれば20インチと24インチがおすすめです。
山の中や未舗装路も含めてどこでも走りたい場合は、26インチを選ぶとファットバイクの魅力を味わえます。

タイヤの太さにも種類があります。 通常4インチ〜5インチのファットバイクより少し細い3インチ〜3.5インチはセミファットと呼ばれたり、5インチ以上の更に極太タイヤを装備したハイボリュームなファットバイクもありますが、タイヤが太くなるほど高額になるので、維持費を考えつつ選ぶのがおすすめです。

フレーム素材の違い

ファットバイクのフレーム素材には、アルミ・カーボン・クロモリフレームがあります。
この3種類はクロスバイク・エントリーロードバイクと同じです。
アルミフレームの特徴として、多少の重量はありますが扱いやすくリーズナブルな点が特徴です。

カーボンは軽量かつ振動吸収性が高いのがメリットですが、ぶつけてしまうとクラックといわれる亀裂が入ったり、全体的に高価なのが難点です。

クロモリはしなやかで乗り心地に優れた重量のある金属です。
カーボンと同じく振動を逃がして身体へのダメージを軽減してくれる特徴があり、ロングライド向きの素材です。

ファットバイクを選ぶメリット・デメリット

太いタイヤを装備している点はマウンテンバイクと似ていますが、ここではファットバイクを選びたくなるメリットと気をつけたいデメリットをご紹介します。

ファットバイクのメリット

ファットバイクにはどんなメリットがあるのか、それぞれ具体的に解説いたします。

どこでも走れる走破性の高さ

マウンテンバイクよりも走る場所を選ばずに楽しめるのがファットバイクのメリットです。
元々、凍結した路面の上でも走行できる設計となっているため、滑りやすい雪上やタイヤが埋まってしまいそうな砂浜の上でもサイクリングができます。

マウンテンバイクと一緒にトレイルコースを走れる一方で、街中の舗装路も普通に走れるのでオールマイティにどこでも行ける自転車といえるでしょう。

空気圧でいろんな乗り心地を楽しめる

サスペンションが備わっているマウンテンバイクの場合、ストローク量で乗り心地が決定しファットバイクは空気圧を変えることによって乗り心地に変化を持たせることができます。
空気圧を下げるとクッション性が増してよりマイルドで柔らかい乗り心地になり、高めれば硬くなるので舗装路でのスピード感がアップできるのが魅力です。
空気圧を調整していろいろなフィールドに対応できる魅力があります。

ファットバイクのデメリット

ファットバイクのデメリットは、サイズが大きい点です。
性能的に劣るデメリットではありませんが、ハンドル幅が広くて駐輪場所をかなりとってしまいます。
購入する際は、事前に自宅のどこに駐輪するかを確認してからにしましょう。
外出先の駐輪場を利用する際に、車輪を差し込むタイプのサイクルラックでは細すぎて収納できないため、別途でチェーン錠が必要になります。
ファットバイクは高額なので無施錠による盗難に注意です。

便利な電動アシスト付きファットバイクの注意点

電動アシスト付きのファットバイクは、登るためにペダルを踏んで漕ぐ力をアシストしてくれます。
そのため、自転車では辛い坂道などでも比較的楽に走行することができるのです。

しかしその中で、安全基準を満たさない違法な電動アシスト自転車が問題視されています。
そこで、どんな点を押さえれば安心して電動アシスト付きファットバイクに乗ることができるのか解説します。

道路交通法の遵守

日本の道路交通法では、ペダルを踏んだ時の力とアシストの比率が最大で1:2で、時速24kmを超えるとアシストが0になる仕様でなければならないと定められています。
しかし、一部ではこの基準に適合しない違法な自転車を、普通の電動アシスト自転車として販売していると消費者庁と国民生活センターが注意喚起しています。
違法バイクでは公道の走行が禁止されています。
猛スピードでの衝突事故などの事故を防ぐために、自転車を購入する際には道路交通法に適合したアシスト機能なのかを確認しましょう。

Eバイクとモペットとの違い

Eバイクは漕がないと進まない電動アシスト付きの自転車ですが、モペットは漕がなくても進めるという違いがあります。
自転車扱いなので誰でも乗れるEバイクに対して、モペットは警視庁がペダル付きの原動機付自転車として定義しているため、原付免許が必要です。
中には自転車、Eバイク、原付のモードを切り替えて使用できるモペットもありますが、Eバイクとして国内の基準に適合していない場合があるので、無免許で乗ってしまうと取り締まり対象になってしまう恐れがあります。

まとめ

ファットバイクは、極太タイヤが路面の衝撃を緩和し、どんなフィールドでも活躍できる走破性の高い自転車です。
障害物があっても楽々乗り越せるタイヤは存在感があって、インパクトのあるかっこいい見た目をしていますが、クッション性が高くて柔らかな乗り心地を持ち合わせています。
大型で重量があるので、購入の際は駐輪場所のシミュレーションをしっかりしておくと出し入れがスムーズです。
重さが気になる方は電動アシスト付きモデルを試乗し自分にとって扱いやすいファットバイクを探していきましょう。